2023 Fiscal Year Annual Research Report
蹴り出し推進型短下肢装具の開発-中足指節関節の伸曲両立性を担保できるソール素材-
Project/Area Number |
21H03307
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo Kasei University |
Principal Investigator |
米津 亮 東京家政大学, 健康科学部, 教授 (50363859)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山中 雄翔 大阪大学, 医学部附属病院, 技術職員 (00902280)
清水 順市 東京家政大学, 健康科学部, 教授 (10126584)
中山 孝 東京工科大学, 医療保健学部, 教授 (10589188)
淵岡 聡 大阪公立大学, 大学院リハビリテーション学研究科, 教授 (30290381)
藤田 暢一 社会医療法人大道会(神経リハビリテーション研究部), 神経リハビリテーション研究部, 研究員 (30747085)
香川 豊 東京工科大学, 片柳研究所, 教授 (50152591)
神尾 昭宏 社会医療法人大道会(神経リハビリテーション研究部), 神経リハビリテーション研究部, 研究員 (50747128)
田中 繁治 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 助教 (50817666)
平田 恵介 東京家政大学, 健康科学部, 講師 (50862603)
石黒 圭応 東京工科大学, 医療保健学部, 教授 (60367430)
瀧川 順庸 大阪公立大学, 大学院工学研究科, 教授 (70382231)
岩田 晃 大阪公立大学, 大学院リハビリテーション学研究科, 教授 (90382241)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 短下肢装具 / 脳卒中後遺症者 / ソール素材 |
Outline of Annual Research Achievements |
脳卒中後遺症者の蹴り出しを改善し、より自然な歩行を再現できる短下肢装具を開発することを最終目標とする。そのため、中足指節関節の伸曲両立性を担保できる短下肢装具用ソールを新たに考案することを目的に、リハビリテーション学研究と工学研究を融合させ4年間の研究を実施する。このことで、脳卒中後遺症者の早期離床、機能回復の促進、二次障害の予防を目指す。 令和5年度は、令和4年度に実施した短下肢装具のソール素材の特性評価、さらにはCADデータを基にしたシミュレーション解析などの結果に基づき、特許出願(特願2022-136308)した短下肢装具での臨床研究を分担研究者の協力を得て、実施した。具体的には、脳卒中後遺症者12名を対象に、裸足、既存および試作したソールの3条件下での歩行解析をGait Judge system(パシフィックサプライ製)で実施した。なお、解析対象となった12名の対象者のうち、5名が計測機器の不具合、1名が取り込み基準を満たしていないため、6名の対象者に留まる臨床研究となった。しかし、解析の結果、試作した短下肢装具は、蹴り出し時の底屈トルクが既存の装具よりも高く、腓腹筋の筋活動が増加する傾向を示し、試作した短下肢装具の有効性が一部証明されたと感じている。但し、蹴り出し後の足関節の背屈角度がこれまでの研究データと同様に十分確保できない症例も含まれ、この部分の動作の改善に課題があるように認識している。 なお、昨年度特許出願した短下肢装具(特願2022-136308)は、2024年3月12日に出願公開となっている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
令和5年度に計画した臨床研究は一部計測機器に不備があり、装着効果の検討ができない症例も存在したが、試作した短下肢装具の蹴り出し改善に関する兆候は十分に確認できているため、順調に研究を進めることが出来たと判断している。
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Strategy for Future Research Activity |
令和6年度も引き続き臨床研究を継続し、試作した短下肢装具の装着効果を検討する。また、その研究成果を学会発表および論文投稿できるよう計画的に研究を実施し、研究を総括する。
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