2021 Fiscal Year Annual Research Report
イヌとの共同生活によるSocial exerciseの向上とヒト健康社会の実現
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21H03333
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Azabu University |
Principal Investigator |
永澤 美保 麻布大学, 獣医学部, 准教授 (70533082)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菊水 健史 麻布大学, 獣医学部, 教授 (90302596)
野元 謙作 獨協医科大学, 医学部, 講師 (30786976)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | イヌ / Social exercise / ヒト / 健康 |
Outline of Annual Research Achievements |
現在14ペアの実験が完了している。COVID19の影響により、学内実習による保護犬飼育が中止となり、現在は保護団体の協力を得て、3ペアの研究を実施している。また、対照群としてイヌを飼育していない9名に同様の測定を実施している。14ペア の解析の結果、譲渡3ヶ月後頃から、イヌとヒトの行動の同調性がみられる傾向があった。またイヌにおいては、同じく譲渡3ヶ月で全体的な活動量に落ち着きが みられ、活動と休息が明確化した。メリハリのある生活リズムによって、睡眠の質が上がり、それに伴ってストレス値が減少したと解釈した。内分泌について は、飼い主宅での飼育期間に伴い、イヌのコルチゾール値が次第に減少する傾向がみられた。一方、ヒトにおいてはコルチゾールが増加傾向にあった。夜間にお ける活動量が増加する傾向がみられ、休息の質が下がったことが、ストレス値の上昇につながったと解釈できる。ヒトの心理アンケート調査では、飼育経験に 伴って社会的関係の項目が有意に増加した。腸内細菌の解析が完了し、現在は腸内細菌叢とその他の測定値との関連調査を開始する段階になっている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
COVID19の影響で、大学の実習を利用した実験ができなくなってしまった。新規の実験協力者の募集が困難となったが、保護団体に協力を求めるなど、協力者獲得のために努力をしている。
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Strategy for Future Research Activity |
COVID19の影響による遅れを取り戻すべく、協力者の募集を行い、期間内にできるだけ例数を増やす。対照群のデータを取り終え、解析を開始する。腸内細菌叢の関連解析を行う。蓄積されたすべてのデータの関連解析を行う。
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