2021 Fiscal Year Annual Research Report
The contribution of Pin1 on thamamic regulation and age-related neurodegenerative diseases
Project/Area Number |
21H03363
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
大滝 博和 昭和大学, 医学部, 准教授 (20349062)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原口 省吾 昭和大学, 医学部, 講師 (20592132)
吉川 輝 昭和大学, 保健医療学部, 講師 (90737355)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | Pin1 / 神経変性疾患 / アミロイド封入体 / 剖検脳 / 筋硬直性ジストロフィー |
Outline of Annual Research Achievements |
日本は超高齢社会に突入し65歳以上の高齢者が国民の20%超えた。日本はそれ伴い神経機能の低下による重大事故や神経変性疾患が増加している。しかし,老化にともない低下する神経機能や細胞形態の変容が,神経の変性へと至るプロセスに関する知見は乏しい。申請者は,タンパク質の代謝や異化に関わる酵素,Pin1の遺伝子欠損マウス(Pin1 KO)を用い,その行動学,組織学解析を行ってきた。そして,Pin1 KOは,視床の神経細胞内にアミロイドが高度に蓄積されることを認めた。当該研究は,①Pin1 KOの表現型はどの神経変性疾患と類似するのか?,②視床のアミロイド封入体は視床の機能に影響するか?,③老化した神経細胞はどのような生理機能変容を有するのか?,④Pin1活性の修飾はどのような神経機能を変えるか?の4つの問いを明らかにし,Pin1の老化や神経変性疾患に対する役割を,視床の神経機能を中心に明らかにする。当該年度は①Pin1 KOの表現型はどの神経変性疾患と類似するのか?の問いを明らかにするために新潟大学脳研究所の試験を受けアルツハイマー病,ピック病,前頭側頭葉認知症および筋硬直性ジストロフィー患者の剖検脳を用いPin1 KOに認められるアミロイド封入体が認められるか調べた.更に,アミロイド染色等の形態染色を用いPin1 KOの視床の染色を試み神経変性疾患ヒト剖検脳と染色性の相違を調べた.その結果,筋硬直性ジストロフィー患者剖検脳に認められるエオシン陽性視床封入体と免疫染色および形態染色の染色性が一致し,極めて性質が類似する封入体であることを認めた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
Pin1 KOマウスにおいて視床にアミロイド封入体が増加することは認めていたが,ヒト疾患との関連性はわかっていなかった.しかし,当該年度の研究により,代表者はその封入体とヒト筋硬直性ジストロフィー患者の視床に高頻度に認められるエオシン陽性視床封入体の性質が極めて近い新知見を得た.
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Strategy for Future Research Activity |
本年度の研究によりアミロイド封入体がある筋硬直性ジストロフィー患者で認められることは示すことができた.次年度は例数を増加し,再現性や組織内分布を明らかにする.さらに,その封入体にどのような物質が含まれているか,その封入体の性質などをpin1 KOを用い探索する.
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[Journal Article] Intracrine activity involving NAD-dependent circadian steroidogenic activity governs age-associated meibomian gland dysfunction2022
Author(s)
asaki L, Hamada Y, Yarimizu D, Suzuki T, Nakamura H, Shimada A, Nguyen Pham KT, Shao X, Yamamura K, Inatomi T, Morinaga H, Nishimura EK, Kudo F, Manabe I, Haraguchi S, Sugiura Y, Suematsu M, Kinoshita S, Machida M, Nakajima T, Kiyonari H, Okamura H, Yamaguchi Y, Miyake T, Doi M
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Journal Title
Nature Aging
Volume: 2
Pages: 105~114
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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