2022 Fiscal Year Annual Research Report
Construction of a distributed control all-optical network utilized flexibly according to service demands
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21H03433
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kogakuin University |
Principal Investigator |
馬場 健一 工学院大学, 情報学部(情報工学部), 教授 (60252722)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山岡 克式 東京工業大学, 工学院, 教授 (90262279)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | エラスティック光ネットワーク / 分散制御 / 資源割当アルゴリズム / 空間分割多重 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、(2) 分散型制御に適したRMSAアルゴリズムの提案、に引き続き取り組むのに加え、(3) マルチコアファイバで構成された全光ネットワークにおけるパス設定手法の確立、に取り組んだ。 (2)では前年度に、分散制御において、呼が到着した際に経路、変調方式、光スペクトルを決定するためのRMSAアルゴリズムを提案し、制御手法の効果を確かめたが、今年度は、さらにネットワークトポロジによって選択される経路に偏りが生じるため適切な経路制御が必要になること、などを考慮した手法を提案した。 (3)では、マルチコアファイバを用いたネットワークにおいて、分散型制御による光パス設定手法を確立する。WDM技術の波長変換に相当する、エラスティック光ネットワークにおけるスペクトル変換は技術的に困難であるため、ノードにおいてスペクトルを変更せずにコアを変更するコアスイッチングを用いて可用性を高める。 これらを総合的に取り組み、分散制御SDM-EON環境において、制御メッセージの中継規則を緩和することで、候補経路拡張による柔軟な経路選択を行う経路制御手法を提案した。ただし先行研究では、経路選択に用いるパラメータはホップ数等のトポロジ情報に依存した静的な情報に留まり、リアルタイムなネットワーク状況を考慮可能な分散制御の特徴を十分に活用できていなかった、そこで、制御メッセージに含まれる周波数資源情報を活用することで経路長及びホップ数に加え、リアルタイム情報である周波数利用状況の3要素を複合的に考慮する経路制御手法を提案した。シミュレーションによる評価の結果、瞬間的な負荷が分散し、ネットワーク全体の利用効率が向上し棄却率を改善することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初予定した研究計画に基づいて着実に実行し、国際会議を含む雑誌論文3件、研究会など学会発表6件とその成果を発表している。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画に従い、研究を推進する。
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Research Products
(9 results)