2022 Fiscal Year Annual Research Report
Towards Encrypted Search Protocols with Flexible Search Functions and High Efficiency
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21H03441
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
渡邉 洋平 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 助教 (40792263)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢内 直人 大阪大学, 大学院情報科学研究科, 准教授 (30737896) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 暗号理論 / 秘匿検索 / 検索可能暗号 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和4年度は,以下の通り,検索可能暗号(Searchable Symmetric Encryption: SSE)について,基礎研究と応用研究のそれぞれの観点から以下のような研究を行った. 基礎研究として,前年度採録された,高い効率性とフォワード安全性を達成する方式について査読付き国際会議ACM CODASPY 2022で発表した他,更により強い安全性であるバックワード安全性を満たす効率的な方式を提案し,国内会議SCIS 2023及びCSS 2022で発表した.また,SSEの重要かつ基本となる方式に位置付けられているSSE-1及びSSE-2と呼ばれるSSE方式について,各方式の誤りを指摘し,適切に修正を与えた論文が査読付き英文論文誌IEICE Transactions on Fundamentals of Electronics, Communications and Computer Sciencesに採録された.これらに加え,SSEに関連した研究として,公開鍵型の検索可能暗号研究について新たな方式を提案し,査読付き国際会議ProvSec 2022で発表し,Best Paper Awardも受賞した. 応用研究として,前年度に採録された,SSEを用いた暗号化ストレージシステム・チャットシステムについて国際会議ICEIS 2022で発表を行った他,IMI共同利用研究集会にて,検索可能暗号の進展について応用研究を含めた幅広い内容の招待講演を行った.また,前年度に引き続き,秘密計算の一種とみなすことのできるSSEに関連する研究として,秘密計算を物理的なカードで実装する研究を種々の観点から行い,いくつかの暗号プロトコルを提案し,国内会議SCIS 2023及びCSS 2022にて論文発表を行った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
基礎研究に関してはSSEについて様々な成果が得られ,順調に進展している一方,応用研究において,本来は成果を基にしたライブラリ構築やオープンソースとしてのリリースを想定していた.しかしながら,当初の想定よりもソフトウェア外注の納品予定が業者都合により遅れ,当初の予定通り進めることができなかったため.
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Strategy for Future Research Activity |
基礎研究に関しては引き続きバックワード安全なSSE方式やStrcutured Encryption方式に関する研究を進め,実装実験から得られた課題も考慮しながら,新たな秘匿検索技術について研究を進める. 応用研究としては,外注ソフトウェアの納期遅れ等,想定外のことが続いたため,まずは本年度の目標の達成を目指して研究を進める.
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