2023 Fiscal Year Annual Research Report
Towards Encrypted Search Protocols with Flexible Search Functions and High Efficiency
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21H03441
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
渡邉 洋平 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 助教 (40792263)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢内 直人 大阪大学, 大学院情報科学研究科, 准教授 (30737896) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 暗号理論 / 秘匿検索 / 検索可能暗号 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和5年度は,以下の通り,検索可能暗号(Searchable Symmetric Encryption: SSE)について,基礎研究と応用研究のそれぞれの観点から以下のような研究を行った. 基礎研究として,高い効率性とバックワード安全性を達成する方式に関する論文が査読付き国際会議ICISC 2023に採録,研究発表を行った.また,鍵を圧縮可能な公開鍵型の検索可能暗号について,初めて一般的構成法を提案し,査読付き国際会議GeoPrivacy 2023で発表を行った.方式構成とは別の方針の研究として,SSEにおいて効率的な検索を達成するために許す漏洩情報が本当に取るに足らないものであるか,すなわち検索キーワードや暗号化ファイルの情報を漏らさないかを解析する漏洩悪用攻撃の研究において,既存攻撃における実験設定の不備を指摘し,正確な性能評価を行った研究について,国内会議SCIS 2024で発表した. 応用研究においては,納品が遅れていたソフトウェア外注を継続し,ライブラリ構築やオープンソースとしてのリリースを想定し進めていた.再調整等を経て再度のソフトウェア外注を行おうとした矢先,応用研究を担当していた分担研究者が諸般の都合で本研究課題の継続が不可能となったため,年度内の納品が再び遅れることとなった.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
基礎研究について,高い安全性と効率性を両立するSSE方式の実現はできたため,その意味で基礎研究は順調に進展しているものの,応用研究と足並みが合わず,Structured Encryption (STE) の研究に着手ができなかった.また,諸般の都合により研究課題から研究分担者が離れることとなったため,応用研究の目的であるライブラリ化等が遅れている.
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Strategy for Future Research Activity |
研究分担者が研究課題から外れるという予期せぬ事態が起きたため,計画を変更し,研究代表者が基礎研究と応用研究の両方を担当する.したがって,当初の目標を変更し,基礎研究と応用研究ともにSSE研究に集中することとし,SSEとしての成果の充実を図る.
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