• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2023 Fiscal Year Annual Research Report

時空間映像データの高度利用のための循環型フレームワークの構築

Research Project

Project/Area Number 21H03487
Allocation TypeSingle-year Grants
Research InstitutionRitsumeikan University

Principal Investigator

柴田 史久  立命館大学, 情報理工学部, 教授 (80314425)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 木村 朝子  立命館大学, 情報理工学部, 教授 (20324832)
中村 文彦  立命館大学, 情報理工学部, 助教 (80968149)
Project Period (FY) 2021-04-01 – 2025-03-31
Keywords時空間映像データ / 循環型フレームワーク / 複合現実感(MR) / 隠消現実感(DR) / 安全運転支援 / RV-XoverKit
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は,実世界を観測した時間的・空間的に散在する画像やセンサデータを獲得・伝送・蓄積・変換・加工・表示するためのアプリケーションフレームワークSIGMA(Spatiotemporal Images with Generalized Management Architecture)の実現である.自動車や列車,ドローンから街頭カメラやスマートフォンまで,あらゆる機器から得られる画像・センサデータを収集し,循環・再利用できる基幹技術体系の構築が最終目標であり,本研究課題では,代表的な事例を想定して,必要となる要素技術の開発,フレームワークの概念設計と試作,複数の事例システムの試作を行う.最新の通信方式(5G)や最適な表示デバイスを組み合わせたシステムの実現を可能とするために,MR/DRレンダリング,特徴抽出,射影変換,3次元再構成などの関連技術を汎用的な形態でモジュール化することを目指す.
令和5年度においては,フレームワークの応用事例の1つであるシースルーDRによる安全運転支援に関して,周辺車両などによる不可視領域を可視化した際にユーザに与える影響について,運転シミュレータ環境を用いてSA(Situation Awareness)の観点から分析した.また,他の応用事例として,蓄積した映像データを利用して現在の光景と過去の映像データを融合するタイムラインMRの研究に取り組んだ.具体的には,これまでに試作したHMDを用いたプロトタイプシステムを用いて,現在の光景に過去の映像(動画)を重畳する試みを行うとともに,遠隔地に設置されたカメラ映像に対して,現在の光景と過去の光景を融合するシステムについて検討した.さらに,関連技術として,実世界と仮想世界を連携させる要素技術について,汎用的なツールキット(RV-XoverKit)の開発を進めた.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

具体的応用事例として,安全運転を支援するシースルーDRシステムを開発し,その評価を行うため運転シミュレータ環境による実験を実施して結果を論文としてまとめた.また,関連技術として,MR型のコンテンツを,現実空間と仮想空間の間で連携させる機構について検討し,その成果を論文としてまとめた.これらの成果は過年度は論文としての発表ができていなかったため,「やや遅れている」としたが,投稿論文がすべて公表できたため上記の評価としている.

Strategy for Future Research Activity

研究の最終年度にあたるため,フレームワークの応用事例の1つである当初の計画通りシースルーDRによる安全運転支援についての研究をまとめる.また,フレームワークの全体についての総括をするとともに,その他の応用事例として検討しているタイムラインMRの研究については,挑戦的研究(開拓)での展開を検討する.

  • Research Products

    (7 results)

All 2023

All Journal Article (3 results) Presentation (4 results)

  • [Journal Article] 歩行者飛出し予測のための周辺車両の半隠消表示法2023

    • Author(s)
      藤重 秀斗、松室 美紀、木村 朝子、柴田 史久
    • Journal Title

      日本バーチャルリアリティ学会論文誌

      Volume: 28 Pages: 141~151

    • DOI

      10.18974/tvrsj.28.3_141

  • [Journal Article] R-V空間相互間で物理現象を伝達する複合現実遷移モジュールの開発-運動状態を伝達するモジュール群とコンテンツ開発支援ツール-2023

    • Author(s)
      福田 裕美、敷島 歩、木村 朝子、柴田 史久
    • Journal Title

      日本バーチャルリアリティ学会論文誌

      Volume: 28 Pages: 175~185

    • DOI

      10.18974/tvrsj.28.3_175

  • [Journal Article] R-V空間相互間で物理現象を伝達する複合現実遷移モジュールの開発(2)-電圧・電流と磁力を伝達するモジュール群-2023

    • Author(s)
      敷島 歩、福田 裕美、木村 朝子、柴田 史久
    • Journal Title

      日本バーチャルリアリティ学会論文誌

      Volume: 28 Pages: 187~197

    • DOI

      10.18974/tvrsj.28.3_187

  • [Presentation] 実世界観測による時空間映像データの高度利用 (4) -時空間映像データ配信におけるC/S方式とP2P方式の比較-2023

    • Author(s)
      江崎佑真,西川卓,中村文彦,木村朝子,柴田史久
    • Organizer
      日本バーチャルリアリティ学会複合現実感研究会
  • [Presentation] 安全運転支援のための周辺車両の半隠消表示法(5) -エッジ強調及び動的透過が与える影響の分析-2023

    • Author(s)
      大内健太朗,劉津佑,中村文彦,木村朝子,柴田史久
    • Organizer
      第28回日本バーチャルリアリティ学会大会
  • [Presentation] タイムラインMRシステムにおける動画素材提示手法の検討2023

    • Author(s)
      宮﨑和海,細川怜央,中村文彦,木村朝子,柴田史久
    • Organizer
      第28回日本バーチャルリアリティ学会大会
  • [Presentation] 全天周映像を用いた遠隔体験型タイムラインMRシステム2023

    • Author(s)
      本郷宏樹,池田奎吾,中村文彦,木村朝子,柴田史久
    • Organizer
      第28回日本バーチャルリアリティ学会大会

URL: 

Published: 2024-12-25  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi