2021 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21H03645
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | University of Shizuoka |
Principal Investigator |
原 清敬 静岡県立大学, 食品栄養科学部, 准教授 (40434378)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菊川 寛史 静岡県立大学, 食品栄養科学部, 助教 (80758805)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | コーヒーかす |
Outline of Annual Research Achievements |
令和3年度は、コーヒーかす抽出液の発酵に適した酵母の探索を目的に「しずおか有用微生物ライブラリー」の花や木、食品等から採取した66株の野生型酵母からの選抜を行った。具体的には、コーヒーに多く含まれているカフェインに耐性を有する株を選抜するため、野生型酵母66株を用いてカフェイン存在下での増殖スクリーニング試験を行った。その結果、ほとんどの株はカフェイン存在下で細胞増殖が低下したのに対し、味噌から単離されたMillerozyma farinosaでは、カフェイン存在下でも細胞増殖が阻害されなかった。 令和4年に繰り越して令和3年度分の内容を行ったこととして、コーヒーかす抽出液をSD培地に添加してM. farinosaの培養を行ったところ、細胞濃度が増加した。一方で、味噌由来のMillerozyma farinosaは耐塩性が高いことが期待された。そこで、成分が明らかな人工海水にて調製したSD培地にて、M. farinosaの培養を行った。その結果、人工海水はM. farinosaのグルコース消費や細胞増殖を阻害した。しかし、コーヒーかす抽出液を添加すると、その細胞増殖向上効果により、人工海水中でのM. farinosaのグルコース消費や細胞増殖の低下を回復させた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コーヒーかす抽出液の酵母による発酵原料としての利用可能性が示されたため。
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Strategy for Future Research Activity |
コーヒーかす抽出液を用いて、カロテノイドの生産を行う。
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