2022 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21H03645
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | University of Shizuoka |
Principal Investigator |
原 清敬 静岡県立大学, 食品栄養科学部, 准教授 (40434378)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菊川 寛史 静岡県立大学, 食品栄養科学部, 助教 (80758805)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | コーヒーかす / アスタキサンチン |
Outline of Annual Research Achievements |
近年、コーヒーの消費量は増加しており、コーヒー飲料製造会社やカフェ等から大量のコーヒー抽出残渣(コーヒーかす)が排出されている。コーヒーかすの一部は肥料化や燃料化が行われているが、製造コストに見合わず、大半は廃棄されている。現在、コーヒーかす等の再生可能なバイオマス資源を原料(炭素源等)として、微生物の発酵法によりバイオベース化学品等を製造するバイオリファイナリーが注目されている。そこで、コーヒーかす抽出液を酵母による高付加価値品の生産に利用することを目的とした。 具体的には、コーヒーかす抽出液を利用して前述のX. dendrorhousを用いたアスタキサンチンの生産を試みた。コーヒーかす抽出液を最少培地(SD培地)に添加してX. dendrorhousを培養したところ細胞増殖が有意に高まった。そこで、コーヒーかす抽出液に含まれる濃度のカフェインをSD培地に添加して同様にX. dendrorhousを培養したところ、細胞増殖には影響を与えなかった。また、SD培地からグルコースを除きコーヒーかす抽出液を添加しても、X. dendrorhousの増殖がほとんど見られなかったことから、コーヒーかす抽出液に含まれる炭素源がX. dendrorhousの細胞増殖を向上させた可能性も低いと考えられる。現状、コーヒーかす抽出液に含まれるいかなる成分がX. dendrorhousの細胞増殖を向上させたのかは不明である。しかも、対数増殖期の前半はグルコース消費量の増加を伴わない細胞増殖の向上が見られ、対数増殖期の後半はさらにグルコース消費量の増加を伴う細胞増殖の向上が見られたため、X. dendrorhousの細胞増殖向上のメカニズムは、コーヒーかす抽出液に含まれる単一成分による単純な細胞増殖向上効果では説明がつかないと考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
メカニズムについては今後の課題であるが、コーヒーかす抽出液のX. dendrorhousによるアスタキサンチン生産への有用性を確認することができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
カロテノイド以外の有用物質の生産性を向上させる。
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