2021 Fiscal Year Annual Research Report
UAV空中写真と衛星リモートセンシングを結合させた湿原環境モニタリング
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21H03648
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
吉野 邦彦 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (60182804)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
露崎 史朗 北海道大学, 地球環境科学研究院, 教授 (10222142)
串田 圭司 日本大学, 生物資源科学部, 教授 (90291236)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | UAV空中写真 / 湿原環境モニタリング / 衛星リモートセンシング / 異種リモートセンシングデータ結合 |
Outline of Annual Research Achievements |
(吉野)2021年度は研究初年度であるが、コロナ感染症未終息のため、十分な日数の現地調査に赴けなかったが、本研究に必須の機材であるマルチスペクトラルカメラ搭載かつ撮影時に対空標識の設置が不要なドローン空撮システムを購入し、その操作方法を確認した。また、衛星画像から、ドローン撮影適地を選定した。 今年度、室内ではマルチバンド画像による植生判読原理に役立つ植物群落種の違いと分光反射特性の差を理解するための、室内分光測定システムを製作した。また、研究では湿原全体を対象としているため、衛星画像中には湿原周辺の農地が混入するため、その農地範囲を分別するためのフィルター開発のため、農地土壌の分光反射測定実験を行い、農地を分離するための方法論の開発を行った。 (露崎)サロベツ湿原で植生と生育環境との関連性に関する研究を行い、釧路湿原植生判読に資するための知見を蓄積した。特に、湿原における植生間でのリター分解特性の違いについて、季節変動を考慮し調べた。その結果、ミズゴケリター分解では、home range advantage (HRA, 自身が優占する植生ではリター分解が早い)が認められるが、ヌマガヤではHRAは認められなかった。微地形測量と地下部観測を行い、微地形と植物地下部発達様式との関係、地下部動態と地上部動態とのズレの強さと微地形の関係を調べた。その結果、地下部の発達開始は地上部の発達開始よりも早いことを明らかにした。 (串田)関東の湿原において、ドローン画像と現地水質観測データから、湿原の水質環境と植生の生育との関係を明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ感染症未終息のため、十分な日数の現地調査に赴けなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は積極的に現地でのUAV空中写真撮影を行い、衛星リモートセンシング画像解析のためのトレーニングデータ取得に努める。
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Research Products
(2 results)