2021 Fiscal Year Annual Research Report
Where are the actual bottlenecks of forest road network construction required to establish the next generation of sustainable decentralized society?
Project/Area Number |
21H03672
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
鈴木 保志 高知大学, 教育研究部自然科学系農学部門, 教授 (20216451)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉村 哲彦 島根大学, 学術研究院農生命科学系, 教授 (40252499)
有賀 一広 宇都宮大学, 農学部, 教授 (60313079)
斎藤 仁志 岩手大学, 農学部, 准教授 (60637130)
長谷川 尚史 京都大学, フィールド科学教育研究センター, 准教授 (70263134)
守口 海 高知大学, 教育研究部自然科学系農学部門, 講師 (70814979)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 森林地域 / 道路網整備 / 長期的森林管理 / 森林資源の収穫運搬 / 環境保全型社会 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究実施項目のA)「モデル地域の設定、公道隘路の具体的事例の調査と解決策の提案」については、全国の路網データを取得し、高知県のモデル地域で路網状況の調査と公道隘路の抽出を行い、現状の知見を総説として発表した(論文: 鈴木ら 2022)。 B)「高規格作業道の低コスト作設技術の進歩と関連づけて道路施工の方向性を示す」については、低規格作業道が呈している問題、すなわち車両系皆伐作業における集材路の実態を把握し、現状と問題点を指摘した(発表:生駒ら 2021、論文:生駒ら 2022)。 C)「タワーヤーダ、スイングヤーダなど中距離・簡易架線が今後主流となる現状を踏まえた路網整備の方向性を示す」については、作業道と簡易架線の組み合わせによる広葉樹の伐出試験作業を実施し路網整備との関連性を考察した(発表:Suzuki et al. 2021、立石ら 2021、鈴木ら 2022)。また、地形に適した中距離架線を含めた作業システムの選択に関して、地形別地域特性と作業システムについて考察した(論文:山﨑ら 2022)。 D)「A)の根拠づけのため、現状と路網改良後で災害予防・復旧を含めた森林育成管理及び収穫材の山元から川下までの流通効率をシミュレーションで比較し、改良の有効性を示す」については、既設路網の高規格化による基幹路網の整備可能性(論文:渡辺ら 2022a)、林道の災害時代替路機能の定量化(発表:渡辺ら 2021、論文:渡辺ら 2022b)、群馬県における過去20年間の林道災害分析(発表:有賀・小林 2022)を実施した。またシミュレーションに備え、日本全国における木質バイオマス発電のための未利用木材利用可能量推計を行った(発表:有賀ら 2022)。 また関連する成果として、森林土木学に関する書籍を発行した(書籍:鈴木ら 2021)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
令和4年2月までに、A), B), C), D) の各項目について、事前準備、モデル地域設定、行政データ入手、備品購入、システム構築、路網状況、資源量調査、調査継続、架線作業ポイント設定を行い、令和4年3月までに、研究成果取りまとめを行う予定であった。しかし、新型コロナウイルス感染症による影響、具体的には供給量減少により調査必要機材の納期遅延が発生したため、購入予定であった重要な備品の一部(調査用UAV)が令和4年2月までに購入できず、令和4年3月までに完了できなかった実施項目があった。このため、「(3) やや遅れている」とした。
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Strategy for Future Research Activity |
納期が遅れた機材(調査用UAV)を令和4年度上旬に調達し、森林資源量調査等、前年度に行う予定であった調査項目を実施する。 項目A)については、公道隘路の実走調査を継続し、前年度に入手した路網データと照合することにより、路網データから公道隘路を抽出するための条件を検討する。項目B)については、作業道の施工と施工後の路体強度確保の実態について調査を行う。また、項目D)とも関連し、降雨と林道災害の発生状況との関係および災害復旧費の実態に関する調査を行う。項目C)については、中距離架線を用いる作業システムの生産性評価に関して基礎的なところから検討を行い、あわせて簡易架線を用いた作業システムについての調査結果の検討を継続する。項目D)については、シミュレーションに用いる森林施業計画の評価方法や路網と森林バイオマス利用可能量の関係等について検討を行う。
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Research Products
(15 results)
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[Journal Article] Performance of small-sized harvesting system for single tree selection thinning of Quercus acuta using an excavator-based grapple machine and a winch-mounted mini-forwarder2021
Author(s)
Suzuki, Y., Yoshimura,T., Moriguchi, K., Hayata, Y., Urabe, M. and Imayasu, K.
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Journal Title
Proceedings of The Joint 43rd Annual Meeting of Council on Forest Engineering (COFE) & the 53rd International Symposium on Forest Mechanization (FORMEC)
Volume: n/a
Pages: 268-269
Open Access
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[Presentation] Performance of small-sized harvesting system for single tree selection thinning of Quercus acuta using an excavator-based grapple machine and a winch-mounted mini-forwarder2021
Author(s)
Suzuki, Y., Yoshimura,T., Moriguchi, K., Hayata, Y., Urabe, M. and Imayasu, K.
Organizer
The Joint 43rd Annual Meeting of Council on Forest Engineering (COFE) & the 53rd International Symposium on Forest Mechanization (FORMEC)
Int'l Joint Research
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