2021 Fiscal Year Annual Research Report
A new horizon for dance research by constructing a dance corpus and extracting all formulaic expressions
Project/Area Number |
21H03771
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
中村 美奈子 お茶の水女子大学, 基幹研究院, 准教授 (20345408)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
芝野 耕司 東京外国語大学, その他部局等, 名誉教授 (50216024)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
|
Keywords | 舞踊分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度である2021年度は、コロナ禍にあり、研究活動にいろいろと制限がある中で可能なことを行った。2022年度に研究を繰り越し、2021年度に行えなかったことを行った。 民族舞踊のデジタル動作データアーカイブの具体的な研究は、次の幾つかのステップに分け実施する必要がある。まず、(1)民族舞踊ビデオ映像の収集、(2)ビデオ映像のデジタル化、(3)デジタル映像データのOpen Poseによるデジタル動作データの取得、(4)デジタル動作データの正規化処理、(5)取得データの基本集計及び基本統計処理、(6)(5)のデータを用いた比較民族舞踊研究の6段階である。初年度は、主に(1)~(3)を行った。まず、既存のビデオやDVDの映像をデータ化する作業を業務委託により行った。映像の収集は、既存のビデオ映像のほかに、ネット上で公開されている映像についても収集変換及びOpen Poseの実行を行った。また、この研究は、研究計画の初期から、継続的にアーカイブを拡張していく必要があると考えているため、収集した映像は、国や民族および舞踊ジャンル単位でのリスト化を行い整理した。繰越研究としての2022年度は、国内外の学会での研究発表および資料収集を中心に行った。1年延期となっていたICKL(International Council of Kinetography Laban/Labanotation)国際会議が、2022年にハンガリーで開催されたため、研究発表と資料収集を行った。 民族舞踊の定形表現研究の研究では、3次元空間と時間及び人体部位の合計5次元のデータをどのかたまりでとりあつかうかの検討から始まる。また、各舞踊分野の知識に関しては、国内外の各舞踊の専門家へのヒアリングが必要である。2022年度は、日本舞踊とバリ舞踊を中心に行った。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
初年度よりコロナ禍となり、様々な制約があったことから、遅れが生じた。2022年度以降、海外調査等が少しずつ可能になったが、依然として予定していた作業が遅れている状況である。2023年度には、研究環境が改善されると考えている。
|
Strategy for Future Research Activity |
コロナ禍の行動制限が緩和されたことから、海外調査を中心に行いたいと考えている。ICKL(International Council of Kinetography Laban/Labanotation)が2023年度もソウルで開催されることになった(通常は隔年開催)ため、Labanotationに関する最新の研究についての資料収集を行う予定である。
|