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2022 Fiscal Year Annual Research Report

Quantitative analysis of mangrove habitat dynamics and their determinants at the community level under sea level rise

Research Project

Project/Area Number 22H00757
Allocation TypeSingle-year Grants
Research InstitutionNanzan University

Principal Investigator

藤本 潔  南山大学, 総合政策学部, 教授 (50329752)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 古川 恵太  公益財団法人笹川平和財団, 海洋政策研究所 海洋政策研究部, 特別研究員 (00356031)
渡辺 信  琉球大学, 熱帯生物圏研究センター, 准教授 (10396608)
小野 賢二  国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (30353634)
羽佐田 紘大  奈良大学, 文学部, 講師 (80804088)
Project Period (FY) 2022-04-01 – 2026-03-31
Keywordsマングローブ林 / 海面上昇 / マングローブ泥炭 / 土砂収支 / 細根動態
Outline of Annual Research Achievements

地表面変動調査:ミクロネシア連邦ポンペイ島では、4つの主要群落(PC:フタバナヒルギ、PR:ヤエヤマヒルギ、PS:マヤプシキ、PK:オヒルギ各群落)に設置した固定プロットのうち2か所(PC, PK)の侵食/堆積観測杭の測定を行った。PRは満潮のため、PSは観測杭を発見できず計測できなかった。西表島では表層侵食の可能性を指摘できるオヒルギ林が分布する由布島対岸プロット(IY)のオヒルギ群落とヤエヤマヒルギ群落に侵食/堆積観測杭を設置した。
森林動態調査:ポンペイ島ではPSとPKで毎木調査を行うと共に、PSでは呼吸根の地上部バイオマス調査を行った。西表島では海側にマングローブ林が拡大しつつある後良川河口部の林分に固定プロット(IS1)を新設し、毎木調査と地盤高測量を行った。
樹勢調査:ポンペイ島ではPK周辺、西表島ではIS1周辺で、ドローンを用いた空中写真撮影を行った。
土砂フラックス調査:ポンペイ島ではPKの海陸境界における中期観測(1週間規模)を実施し、潮位差の変化に伴う土砂流入・流出のデータを取得するとともに、前面海域における水塊構造(水温・塩分・濁度など)の広域分布調査を行い、陸域流入と海域での再懸濁の影響範囲の基礎データを得た。西表島ではIS1の林内で短期計測を行い、河川流の流況に伴う土砂の流入・流出方向を推定できるデータを得た。
集水域分析:ポンペイ島と西表島の標高分布を把握するため、それぞれSRTMデータ(1秒メッシュ)と基盤地図情報数値標高モデル(10 mメッシュ)を取得し、ArcGIS Proを用いた水文解析を行い流向を算出し、流域界を推定した。また、既存研究や地質図によって両島の地質分布状況を確認した。
マングローブ泥炭堆積速度調査:ポンペイ島ではPKおよびPS、西表島ではIYおよびISで、根系由来の大型有機物量を体積として定量化するための不攪乱試料を採取した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

根系由来大型有機物量を体積として定量する方法として、不攪乱コア内のそれらの存在量を水洗い後にメスシリンダーで計測することを考えていたが、細根間に付着した水分を完全に取り除くことが困難で、計測された体積が明らかに過大評価されることが判明したため、新たな定量法を開発する必要が生じた。また、ポンペイ島の一部空域がドローン飛行の制限地域に指定されたため、その飛行許可を取得する必要が生じた。西表島の後良川河口に新設した固定プロットでは基盤深度が深いため侵食/堆積観測杭の設置ができなかった。

Strategy for Future Research Activity

根系由来大型有機物を体積として把握する手法を早急に開発すると共に、2022年度に取得予定であった地点で分析試料の再採取を行う。ポンペイ島のドローン飛行制限空域で撮影を行うため、ミクロネシア政府およびポンペイ州政府の関連部署に飛行許可申請を行う。また、基盤深度が深い地点での地盤高変動観測方法を検討する。

  • Research Products

    (4 results)

All 2023 2022

All Journal Article (1 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results,  Peer Reviewed: 1 results) Presentation (3 results)

  • [Journal Article] Findings from long‐term monitoring studies of Micronesian mangrove forests with special reference to carbon sequestration and sea‐level rise2022

    • Author(s)
      Fujimoto Kiyoshi、Ono Kenji、Tabuchi Ryuichi、Lihpai Saimon
    • Journal Title

      Ecological Research

      Volume: - Pages: -

    • DOI

      10.1111/1440-1703.12346

    • Peer Reviewed / Int'l Joint Research
  • [Presentation] マングローブ生態系への海面上昇影響に関する研究から見えてきたこと‐初期の地形学的手法による予測は果たして正しかったのか‐2023

    • Author(s)
      藤本 潔・古川恵太・小野賢二・渡辺 信・羽佐田紘大
    • Organizer
      2023年日本地理学会春季学術大会
  • [Presentation] 海面上昇下における群落レベルでのマングローブ立地変動とその規定要因 の定量分析 -短期砂泥輸送観測の試行-2022

    • Author(s)
      古川 恵太・藤本 潔・小野 賢二・渡辺 信・ 羽佐田 紘大・柳澤 英明・木原友美・中村 航
    • Organizer
      第28回日本マングローブ学会年次大会
  • [Presentation] 海面上昇下における群落レベルでのマングローブ立地変動とその規定要因 の定量分析-西表島における調査プロットの設置(予報)-2022

    • Author(s)
      藤本 潔・古川 恵太・小野 賢二・渡辺 信・羽佐田 紘大・柳澤 英明・木原友美・中村 航
    • Organizer
      第28回日本マングローブ学会年次大会

URL: 

Published: 2023-12-25  

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