2022 Fiscal Year Annual Research Report
The Shape of Human Life Explored in Science and Science Fiction
Project/Area Number |
22H00772
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo Metropolitan Geriatric Hospital and Institute of Gerontology |
Principal Investigator |
八代 嘉美 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 専門部長 (30548566)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水町 衣里 大阪大学, 社会技術共創研究センター, 准教授 (30534424)
服部 宏充 立命館大学, 情報理工学部, 教授 (50455581)
大日向 康秀 千葉大学, 大学院医学研究院, 講師 (70415107)
東島 仁 千葉大学, 大学院国際学術研究院, 准教授 (80579326)
タヤンディエー ドゥニ 立命館大学, 国際関係学部, 教授 (80738302)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 幹細胞 / サイエンスフィクション / オルガノイド / 再生医療 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、実際の再生医療研究とバイオアート、そしてSFに描かれてきた生命 科学と未来像を探るとともに、実施の科学研究とバイオアートを題材に、非専門家と専門家 の対話を行い、社会が持つ「生命のイメージ」、「創りたい未来」を探ることを企図している。本年度は、社会対話等の準備段階として、基盤的な意識調査、対話マテリアルの創出、試行的なワークショップの開催を行った。東島は大学生を対象にした試行的なワークショップを開催した。本WSは幹細胞研究とSTS研究を手掛ける八代、胚オルガノイド研究者であり分担者である大日向が科学的・社会的な胚オルガノイドの研究について概説し、外部から招聘したサイエンスフィクション領域の編集者によるセミナーを実施し、参加者によるライフサイエンスに紐づくフィクションのプロットを検討し、その意識をのありかを探った。また、八代は生命科学に関する既存作品の理解度と、生命科学に対する受容度の関係性を理解するため、インターネットパネルを用いた意識調査を実施した。マテリアル創出としては、水町はオルガノイド研究をまとめたリーフレットを作成し、次年度以降の対話のための準備を実施した。本プロジェクトの特徴である、自プロジェクト内での対話題材創出として、大日向が研究を実施し、従来の胎盤幹細胞の樹立・維持に必要なFGFシグナリングの正の制御の他に、8つの因子の経路が関与している可能性を得るなど、着実な進展を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
前述の通り、本年度は社会対話等の準備段階として、基盤的な意識調査、対話マテリアルの創出、試行的なワークショップの開催を行った。ワークショップの試行では今後の実施内容についての課題の検討が実施できたほか、リーフレットなどの準備の進展、パネル調査による社会的な意識のおおまかな把握などが実施できている。また、実際の対話題材についても着実な進展があり、一般に提示することによって専門家・非専門家の意識の相違を把握するための状況は進展していると言える。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度もワークショップを開催し、意識の理解度等を把握するほか、新たに分担研究者に金子新が加入し、細胞の初期化およびがん免疫に関する対話題材の創出を担当するなど、着実に研究を展開する基盤を整えている。
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