2022 Fiscal Year Annual Research Report
「集合意識」から「情動の社会学」へ-デュルケーム社会学の現代的展開
Project/Area Number |
22H00904
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Nara Women's University |
Principal Investigator |
小川 伸彦 奈良女子大学, 人文科学系, 教授 (10242992)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白鳥 義彦 神戸大学, 人文学研究科, 教授 (20319213)
山田 陽子 大阪大学, 大学院人間科学研究科, 准教授 (10412298)
横山 寿世理 聖学院大学, 人文学部, 准教授 (00408981)
梅村 麦生 神戸大学, 人文学研究科, 講師 (70758557)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | デュルケーム / 集合意識 / 情動論的転回 / 感情社会学 / 社会学史 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は下記のような活動を行った ■テーマ別総括■◆総論①集合意識概念の今日的ポテンシャル(白鳥)/②情動と感情~デュルケーム社会学から感情社会学への学史的展開(山田)/③情動と時間~変動プロセスの原論的把握(梅村)◆各論:緩やかに下記の3つの班(ABC)に分かれ、緊密に連携や情報交換しつつ研究を推進した→A=過去と情動①:召喚される過去~メディアの中の過去~(小川)/②:継承される過去~原爆文学批評など~(横山)B=現代と情動①:感情・労働・連帯(山田)/②:社会的分断と情動(白鳥)C=未来への情動①:活路としての音楽・文化資本としての音楽~エル・システマほかを事例として~/研究協力者川本彩花[日本学術振興会特別研究員])/②:表象される未来~理論的把握を通して見えるもの(梅村) ■調査等■◆国内調査:各論A-Cにかかわる調査を実施◆文献調査:総論/各論のすべてにおいて最新の研究文献を入手・検討◆研究資料整理:実地調査・文献調査・データベース調査などで入手した資料の整理 ■国際連携と各種発信■◆国際シンポジウム:フランスから若手気鋭の研究者を招聘し、シンポジウムを開催(一部は一般参加も可として社会還元を図った)◆論文・翻訳多数(別添参照)◆学会発表:日本社会学会大会、関西社会学会大会、日本社会学理論学会、日本保健医療社会学会大会、奈良女子大学社会学研究会、日仏社会学国際シンポジウム、◆出版準備:『社会学の基本<感情/情動>の論点』 (仮題)の企画推進◆ウェブサイト:本科研の専用ウェブサイトhttps://avecdurkheim.com/の構築・公開開始
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
交付申請書に記載した諸項目がいずれも概ね達成できたため。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の研究計画(全4ケ年度分)に常に立ち返って進捗管理を行いつつ、一層の研究の深化をはかりたい。
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