2022 Fiscal Year Annual Research Report
Re thinking an invisible residents in Japan; Comparative studies of maginal labor marcket and urban problems
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22H00909
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
丹野 清人 東京都立大学, 人文科学研究科, 教授 (90347253)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 真人 金城学院大学, 国際情報学部, 教授 (30601900)
吉田 舞 北九州市立大学, 法学部, 准教授 (50601902)
高田 圭 法政大学, 国際日本学研究所, 准教授 (60837889)
林 浩一郎 名古屋市立大学, 大学院人間文化研究科, 准教授 (80736645)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 顔の見えない定住化 / 上からの顔の見える化 / 比較都市間分析 / 経路依存性 |
Outline of Annual Research Achievements |
日本における多文化行政の実態を神奈川県川崎市、静岡県浜松市、愛知県豊田市、広島県広島市を対象にして、それぞれの自治体で外国籍住民に対する住民政策を担当しているセクションに対して、現状の聞き取りを行なった。そして、ひとまずこの予備的な聞き取り調査の結果から、基本的な調査項目の策定に当たった。 上記の行政に行ったのと全く同じことを神奈川県川崎市、静岡県浜松市、愛知県豊田市、広島県広島市で、外国人住民に対しての日本語教育やさまざまな困りごとに対して支援を行なっている民間団体に対して聞き取り調査を行なった。これを予備的な調査として、民間団体に対する調査項目の策定を行なった。 日本での行政に対する調査、ボランティア団体に対する調査結果と、ヨーロッパでの外国籍住民に対する行政および民間団体が行なっていることを、文献調査を中心にして行い、日本とヨーロッパの比較研究として行うために必要な調査項目の洗い出しを行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
一部において、研究が遅れている部分もある。国際比較のための海外調査である。これはコロナ明けということもあって、調査先との打ち合わせが一旦途切れてしまい、その間に担当者の配置替え等があり、新しい担当者とのラポール形成(信頼形成)からやり直さなくてはならなくなったからである。この部分で若干の予定より遅れた部分が発生している。 しかし、国内調査をもとにして進めている研究の部分では、年度の当初こそオンラインでのやり取りが多く、思ったほどの成果をあげられていない状況であったが、年度の半からは対面調査も可能になり出し、その途端に情報の収集も飛躍的に伸びることになった。本研究に占める割合で言えば、国内研究が4分の3の75%であり、海外の部分は4分の1の25%である。これらを考えると、一部で遅れているところはあるが、概ね順調に進んでいると判断できる。また、遅れている部分についても、遅れを取り戻す目処もたっている。
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Strategy for Future Research Activity |
国内研究については、今年確立した方向性で、共通の質問票を用いた行政に対する調査と民間のボランティア団体に対する調査を行うことにより、都市間比較研究を進めていく。 海外研究については、今年度は主に文献研究が中心となったが、調査先との継続的な連絡をしてきたことから、次年度からは現地に赴いての対面調査に入ることとする。
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Research Products
(6 results)