2022 Fiscal Year Annual Research Report
Development and evaluation of a home-visiting parenting program for child abuse prevention and improvement of parent-child relationship
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22H00924
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
山岡 祐衣 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, プロジェクト助教 (20726351)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上鹿渡 和宏 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (10623689)
家子 直幸 早稲田大学, 総合研究機構, 客員次席研究員 (10894115) [Withdrawn]
土井 理美 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 日本学術振興会特別研究員 (40778982)
伊角 彩 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 寄附講座助教 (70773175)
藤原 武男 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (80510213)
越智 真奈美 国立保健医療科学院, その他部局等, 主任研究官 (00749236)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 家庭訪問 / ペアレンティング・トレーニング / 虐待予防 / 養育支援訪問事業 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度の研究では「セーフケア」という家庭訪問によるペアトレ・プログラムを導入するために、1)プログラムの翻訳、2)訪問員へのインタビュー調査、3)自治体との家庭訪問導入に関する打ち合わせ、4)訪問員への研修、5)パイロットの家庭訪問を実施した。1)については、米国のセーフケアのナショナルセンター(National SafeCare Training and Research Center: NSTRC) と連絡をとり、日本で実施する上での版権の利用許可・セーフケア・プログラムの実施・翻訳・文化的修正について相談し、本研究者の所属機関を通じて契約の締結を行った。その上で、マニュアルの翻訳と文化的修正(例えば事故予防に浴槽での溺水を入れるなど、日本にあわせた内容を追加、銃による事故の内容については削除など)を行った。2)現行の家庭訪問事業における課題を整理するため、養育支援訪問事業の訪問員16名にインタビュー調査を実施した。3)セーフケアの導入に合意がとれた福岡市の2区の担当者と、対象家族の選出、家庭訪問導入の流れについてミーティングを実施し、現地のプログラムの運営を児童養護施設のスタッフがコーディネーターとして協働してくださることとなった。4)作成した日本版セーフケア・プログラムの内容をもとに、12ー1月の週末に3日間、訪問員6名に対して研修を実施した。訪問員は養育支援訪問事業の訪問員をしていた人の中から募集をした。5)プログラムの実施に同意がとれた家族に対して、研修を受けた訪問員が3月よりパイロットの家庭訪問を開始した。本研究者は東京医科歯科大学の倫理委員会で承認を受けた上で、家庭訪問対象者と訪問員に対する質問紙調査を実施している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
本年度はまずプログラムの実施に向けた準備に最も時間を費やし、版権の利用許可の取得に始まり、プログラに必要なマテリアルの準備を開始した。同時に、プログラムの実施に同意が取れた自治体(子育て支援の課)の担当者の方とはミーティングを重ねながら、プログラムを受ける家族を紹介する流れを検討し、どのような家族に必要で、どうやってプログラムを紹介し、どのように連絡相談・報告するかという体制作りを行った。また児童養護施設のスタッフがコーディネーターになってくださったことで、その連絡調整などを連携しながら実施することができた。 さらに、自治体が行っている家庭訪問事業における課題を理解するため、研究計画では当初計画していなかった訪問員に対する質的研究を実施したことで、訪問員が抱えるニーズや困難さの理解に繋がり、現在の事業で果たしている役割とセーフケア・プログラムで新たに担う役割の理解や整理をすることができた。 その上で、作成したマニュアルをもとに訪問員の募集、訪問員の研修を行い、そして、対象家族を実際にリクルートして、パイロットの家庭訪問を開始することができたので、研究計画は順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度の研究では、セーフケア・プログラムの実施可能性(feasibility)とその効果を確認するため、家庭訪問を受けた家族に対し、その前後での質問紙調査を実施していく。養育不安や子育てへの悩みを抱えた家族、子どもとの関わり方や遊び方のスキルが乏しい家族を対象としているため、セーフケアは自治体の担当者がまず声をかけ、それからプログラムの実施と研究の実施の同意を取る流れとなっている。参加者の確保が重要であるが、もともと虐待ネグレクトのリスクが高い家族を対象としているため、リクルートが困難な部分でもある。そのため、家族に家庭訪問を紹介する立場である行政職員に対するインタビューも実施し、家庭訪問をどのように家族に紹介し、導入する上での困難さはどこにあるのかを明らかにする研究も実施したいと考えている。その上で、対象家族数が伸びてくれば、より確かな前後比較の研究結果を報告することを目指す。また次々年度以降の研究計画についても自治体と相談を重ねながら進めていく予定である。
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