2022 Fiscal Year Annual Research Report
Tasks and Prospects on Construction of Professionality of the Workers engaged in the Children and Youth Services -- from the perspective of "Multi-layered Support " –
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22H00966
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Nara University of Education |
Principal Investigator |
生田 周二 奈良教育大学, 教育連携講座, 特任教授 (00212746)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 大樹 札幌学院大学, 人文学部, 准教授 (00638281)
宮崎 隆志 北海道大学, 教育学研究院, 名誉教授 (10190761)
上野 景三 西九州大学, 子ども学部, 教授 (30193824)
石井山 竜平 東北大学, 教育学研究科, 准教授 (30304702)
帆足 哲哉 広島国際大学, 健康スポーツ学部, 講師 (30760152)
立柳 聡 福島県立医科大学, 看護学部, 准教授 (40315669)
深作 拓郎 弘前大学, 教育学部, 講師 (40389804)
水野 篤夫 立命館大学, 産業社会学部, 授業担当講師 (40793774)
中田 周作 中国学園大学, 公私立大学の部局等, 教授(移行) (50336054)
津富 宏 静岡県立大学, 国際関係学部, 教授 (50347382)
川野 麻衣子 奈良教育大学, ESD・SDGsセンター, 研究部員 (50626299)
大串 隆吉 東京都立大学, 人文科学研究科, 客員教授 (70086932)
南出 吉祥 岐阜大学, 地域科学部, 准教授 (70593292)
大村 恵 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (80231207)
藤田 美佳 奈良教育大学, ESD・SDGsセンター, 研究部員 (90449364)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 子ども・若者支援 / 社会教育的支援 / 専門性 / 専門職養成・研修 / 居場所づくり / 第三の領域 / 重層的支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
4研究領域での研究活動により、重層性に関連する課題整理を行った。 原理・比較研究領域では、調査の視点として、ネットワークの指定支援機関の動向、支援者の多様な養成・研修システムの資料収集・分析、ドイツの子ども・若者支援を担う非営利民間団体の基盤とネットワーク分析(ドイツ調査は2023年度に延期)を明らかにし、次年度への課題とした。 支援論・方法論研究領域では、『子ども・若者支援専門職養成ガイドブック─共通基礎─(サンプル改訂版)』を活用した研修等を実施し、研修教材の枠組み・内容・方法の検証を行った。 子ども領域では、石巻ライツ、北摂こども文化協会などのヒアリング調査、合同ワークショップの記録作成により、職務や技術を超える「権利主体としての子どもを支える専門家」へのプロセス、「子どもの自己決定をどう引き出して実現するか」、「子どもの自己決定を実現する環境づくり」に関わる力量がどう蓄積されるかに焦点をあてた。次年度以降の課題である、研修モデルの試案作成につなげる予定である。 若者領域では、札幌・東北・岡山における訪問調査を実施した。調査の背景と目的として、○これまで、大都市圏の施設ベースのユースワークについて主に議論してきた点、○施設外で展開されるユースワークについて、十分に議論できていない点を踏まえ、○地方での実践(新たなユースセンター設置の背景)、○施設ベースでない取り組み(アウトリーチなど)、学校の中での取り組み(ユースワーク的取り組み、校内居場所カフェなど)などを明らかにし、次年度以降の課題とする。 以上の活動の結節点として、日本社会教育学会研究大会におけるラウンドテーブル(Zoom開催9月)、ならびに「研究の方向性検討会」(2023年3月)を開催し、各領域での取り組みを「重層的支援」「専門性」「支援者の力量形成」の視点から課題整理をした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
原理・比較研究領域において当初予定していた、ドイツなど関係支援機関調査・聴き取り計画が、コロナ感染収束が見通せない中、実施することができず、2023年度に延期となったためである。
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Strategy for Future Research Activity |
原理・比較研究領域では、日本(奈良市などの子ども・若者支援地域協議会など)とドイツの支援組織の訪問調査を行い、重層的支援体制について分析する。 支援論・方法論研究領域では、研究成果として作成した『子ども・若者支援専門職養成ガイドブック─共通基礎─(サンプル改訂版)』を活用した研修等の展開を引き続き行い、研修教材の枠組み・内容・方法を検証する。 子ども領域では、これまでの調査・ワークショップの整理・分析、児童文化センターなどの従事者の専門性に関する現状調査、研修プログラム・教材開発と試行、暗黙知の集約と伝承の検討を行う。 若者領域では、施設や既存のサービスではつながりにくい若者へのアプローチ方法(例えばアウトリーチ)の検討、養成・研修プログラム・教材策定と試行、新たなユースセンター設置の動き(岩手、兵庫等)の訪問調査などを通じて、ユースワークの可能性と課題を整理する。 以上を総合的に整理するため、ラウンドテーブル(6月、9月)、研究の方向性検討会(3月)を開催する。
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