2022 Fiscal Year Annual Research Report
多様な参加を受け入れるリゾーム型保育マネジメント論の構築と実践的展開
Project/Area Number |
22H00984
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
刑部 育子 お茶の水女子大学, 基幹研究院, 教授 (20306450)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮里 暁美 お茶の水女子大学, お茶大アカデミック・プロダクション, 寄附研究部門教授 (40738134)
内海 緒香 お茶の水女子大学, 人間発達教育科学研究所, 特任准教授 (60735306)
山崎 寛恵 東京学芸大学, 教育学部, 特任准教授(Ⅰ種) (40718938)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
Keywords | 保育 / マネジメント / 実践 / 参加 / リゾーム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は保育における「カリキュラム・マネジメント」に関する研究を発展させ、カリキュラムと評価、保育者集団の組織改革と研修を包括的に射程に入れた「持続可能な開発のための教育(ESD)」を軸とする「リゾーム型保育マネジメント論」を構築し、その実践的展開を行うことを目的とする。予め方向性の決まった階層的・系列的な学びを前提とする保育から、異種混合の網目をなす潜在的な人・物・事の関係(=リゾーム)が生成する豊かな学びへの転回を図ることを特徴とした保育マネジメント論の構築を目指す。 ESDを軸とした次の4つの領域(A)・(B)・(C)・(D)による研究構成によって、多様な人々やものの関係の中に創発される新しい保育マネジメントの具体を示すこととし、計画を進めた。以下は、当該年度の進捗状況である。 (A)SDGsやESDによる「暮らしと創造」を基盤としたリゾーム型カリキュラムの開発においては、カリキュラムの作成および試行的実践を行い、課題を明確にした。 (B)リゾーム型カリキュラムの新たな評価方法や保育記録作成の提案とツールの開発においては、(1)学びのプロセスを可視化する教育ドキュメンテーションを活用した評価指標の作成、(2)リゾーム型保育に適したドキュメンテーションを支援する保育記録ツールの検討を行った。 (C)多様な参加を支える保育組織づくりについては、全国の国内の先駆的事例の調査を行った。 (D)多様な参加を受け入れる保育研修プログラムの開発については、(1)大学連携型研修プログラムの開発と実践、(2)他園持続交流型研修プログラムの開発と実践を試行した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
下記の通り、計画通りに進めている。 (A)SDGsやESDによる「暮らしと創造」を基盤としたリゾーム型カリキュラムの開発においては、カリキュラムの作成および試行的実践を行い、課題を明確にした。 (B)リゾーム型カリキュラムの新たな評価方法や保育記録作成の提案とツールの開発においては、(1)学びのプロセスを可視化する教育ドキュメンテーションを活用した評価指標の作成、(2)リゾーム型保育に適したドキュメンテーションを支援する保育記録ツールの検討を行った。 (C)多様な参加を支える保育組織づくりについては、全国の国内の先駆的事例の調査を行った。 (D)多様な参加を受け入れる保育研修プログラムの開発については、(1)大学連携型研修プログラムの開発と実践、(2)他園持続交流型研修プログラムの開発と実践を試行した。
|
Strategy for Future Research Activity |
次の4つの領域(A)・(B)・(C)・(D)による研究構成によって、計画を進めることとする。 (A)SDGsやESDによる「暮らしと創造」を基盤としたリゾーム型カリキュラムの開発においては、カリキュラムモデルの提案に向けたカリキュラムの実践と改善を行う。 (B)リゾーム型カリキュラムの新たな評価方法や保育記録作成の提案とツールの開発においては、(1)学びのプロセスを可視化する教育ドキュメンテーションを活用した評価指標による実践の評価、及び(2)リゾーム型保育に適したドキュメンテーションを支援する保育記録ツールの試作を進める。 (C)多様な参加を支える保育組織づくりについては、本年度は国内の先駆的事例の調査に加え、海外の先駆的事例の調査および分析を行う。 (D)多様な参加を受け入れる保育研修プログラムの開発については、(1)大学連携型研修プログラムの実践についての評価および改善案を検討する。(2)他園持続交流型研修プログラムについては、プログラム実践についての評価および改善案を検討する。
|