2022 Fiscal Year Annual Research Report
Developing a workshop for migrant children focusing on aesthetic literacy
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22H01017
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
石黒 広昭 立教大学, 文学部, 教授 (00232281)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石本 啓一郎 名寄市立大学, 保健福祉学部, 講師 (00816481)
本間 祥子 千葉大学, 大学院国際学術研究院, 助教 (00823717)
小林 由利子 明治学院大学, 心理学部, 教授 (50245297)
蓮見 絵里 埼玉東萌短期大学, 幼児保育学科, 助教 (40952867)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | エステティック・リテラシー / 移民 / ワークショップ / 学習 / こども |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度である2022年度は、エステティック・リテラシー概念に関わると考えられる基本事項の検討を海外文献を中心に行った。併せて、ワークショップ・プログラムに関する文献整理も行った。 本プロジェクトでは実践者との間に共同研究体制を作ることが必要であり、そのための研究協力実践団体を探すことが初年度の重要な課題となっていたが、各分担者がそれぞれ移民の子どもたちに関わる活動組織にアクセスを試みたところ、都内の日本語支援組織、関東圏内の就学前施設、アートスタジオなどとの関わりができ、今後の共同研究に向けて日本国内での準備が整った。 海外調査としては、既にカナダの日本語継承語学校との間に研究協力体制ができていたため、教員の協力を得て、初年度よりワークショップを実施することができた。ワークショップでは、継承語である日本語の美的特性に気付くことを目指し、詩人のファシリテーションによって、子どもたちはチームインタビューをした後にその結果を絵や文字で表現することで詩作を行った。その成果は、参加者の許可を得た上で冊子化され、本科研のホームページで一般公開されている。また、2023年度に繰り越された予算によって、韓国で子育てをする移民家族に対してエステティック・リテラシーの学習に関する訪問調査を行うとともに今後のワークショップ実施の可能性を検討した。さらに、タイに暮らす日系大学生との間で関連ワークショップを実施するための準備を行った。 本科研の成果報告のため、本科研独自のホームページを開設した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナ禍の影響が残る中、理論検討は文献研究を中心に行ったため、特に問題なく進められた。また、フィールド調査の実施や今後の研究協力体制の構築が懸念されたが、オンラインツールを利用するなどして、ある程度の成果を得ることができた。国外調査も繰越による対応によって当初の目的を果たすことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
初年度は研究プロジェクトの基盤整備として文献調査に基づく概念整理や研究協力フィールドの開発を中心として行った。今後は実際にワークショップ実践を試行していくことで課題を確認しながら、理論的検討を進めて行く予定である。
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