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2023 Fiscal Year Annual Research Report

New Development and Quality Assurance of Intercultural Collaborative Learning

Research Project

Project/Area Number 22H01021
Allocation TypeSingle-year Grants
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

末松 和子  東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 教授 (20374887)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 秋庭 裕子  東京学芸大学, 大学教育研究基盤センター機構, 准教授 (10313826)
黒田 千晴  神戸大学, 国際教育総合センター, 准教授 (30432511)
水松 巳奈  東洋大学, 国際教育センター, 講師 (30726211)
北出 慶子  立命館大学, 文学部, 教授 (60368008)
村田 晶子  法政大学, グローバル教育センター, 教授 (60520905)
高松 美能  東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 准教授 (60574168)
米澤 由香子  東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 准教授 (60597764)
平井 達也  立命館アジア太平洋大学, 教育開発・学修支援センター, 教授 (80389238)
渡部 留美  東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 准教授 (90397787)
新見 有紀子  東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 講師 (90747396)
Project Period (FY) 2022-04-01 – 2027-03-31
Keywords国際共修 / 異文化間教育 / 多文化教育 / 国際教育 / 内なる国際化 / 効果検証
Outline of Annual Research Achievements

本研究は、国際共修に特化したルーブリックの開発と、国際共修が学生の学びに与える効果の実証的検証を目的とするものである。これまでルーブリック作成に必要な文献精査および先行事例の調査を行い、仮説的な枠組みを構築した。しかし、より日本の教育現場に適した精緻なルーブリックを作成するためには、追加の資料収集および実証的検証が不可欠であると判断し、予算を翌年度に繰り越して調査を継続した。この研究目的に即した発展的プロジェクトとして以下の2点を実施した。第一に、国際共修の効果検証を全国6大学の国際共修科目履修学生を対象に拡張し、コロナ禍をまたぐ前・中・後期の実践データを含むWEB調査を実施した。昨年度作成した質問紙の妥当性を検証し、改訂版を用いることでより精度の高い分析が可能となった。調査結果からは、対面・オンライン双方における学びの質的変化や学修者の自己認識の深化が明らかとなった。第二に、国際共修に特化したルーブリックの本格開発に着手し、米国のVALUEルーブリックや欧州のReference Framework等を参照しながら、①文献精査、②日本の教育事情に即したコンピテンシー項目の決定、③カテゴリー化、④発達プロセスの検証、⑤学生レポートの分析を通じた再レビュー、⑥全体の整合性確認、⑦学生モニターによる妥当性チェックという7段階のプロセスを経て、実用的な最終案を完成させた。現在は、効果検証調査結果とあわせた中間成果を論文・書籍として刊行予定であり、国際会議等でも積極的に成果を発信している。また、VALUEルーブリック開発に携わったDarla Deardorff教授の協力を得て、国際的視点からのレビューを受けながら、最終版ルーブリックの完成に向けたブラッシュアップ作業を進めた。これらの取り組みにより、本研究は国際共修教育の質保証に資する重要な知見と実践的ツールの提供を実現しつつある。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

国際共修に特化した評価指標の体系化と、学習成果の実証的な把握を目的として、多大学間・多分野にわたる共同体制のもとで推進している。全国各地の高等教育機関から、国際教育や協働学習に関する豊富な知見と実践経験をもつ専門家が集結した本研究チームは、分野横断的な連携を図りながら、学術的意義と実践的応用性の両立を目指して活動を継続している。大規模で多層的な体制ゆえ、運営上の調整には一定の困難を伴うものの、各メンバーの高い専門性と協力のもと、非常に質の高い研究と教育開発が展開されている点は特筆に値する。現在、特に力を注いでいるのは、国際共修における学生の学びを可視化するためのルーブリックの完成に向けた取り組みである。米国のVALUEルーブリックや欧州のコンピテンシー枠組み等、国際的に認知された評価モデルを参照しつつ、日本の教育文化や授業実態に即した指標の構築を進めてきた。国際共修の効果検証についても、昨年度に引き続き調査範囲を拡大し、複数大学の履修者を対象にしたWeb調査を実施した。コロナ禍を挟んだ各時期における授業の実態と学生の変容を捉えることで、国際共修がいかに多様な学びを可能にするかについて新たな知見が得られている。こうした定量・定性データの分析は、今後の指導法改善や学習支援の基盤となると期待される。さらに、研究成果を広く共有すべく、現在、ルーブリックの開発プロセスとその理論的基盤、実践的活用事例を体系的にまとめた書籍の出版準備を進めており、章構成や執筆分担など具体的な作業段階に入っている。国際的な枠組みに照らした日本発の知見として、海外の学会や教育機関への発信も視野に入れており、特にDarla Deardorff教授との共同レビューは、今後の理論的発展にも資する取り組みである。

Strategy for Future Research Activity

本研究のこれまでの成果を踏まえ、今後は、国際共修に特化した評価指標として開発を進めてきたルーブリックの最終版を完成させ、それを実践の場で活用・検証するとともに、全国規模での普及・展開を図ることを重点目標としている。すでに試案の段階で高い実用性と理論的整合性が確認されており、今後はさらなるブラッシュアップを経て、教育現場での効果的な活用を可能にする完成版の公表を目指す。その一環として、本研究チームでは、ルーブリックの理論的基盤と実践的応用の双方を包括的にまとめた書籍の刊行を計画しており、現在、章構成や原稿執筆の調整を進めている。この書籍では、ルーブリックの開発プロセス、活用事例、学生の学びへの影響、他の評価指標との比較など、多角的な観点から国際共修の評価にアプローチしており、国際教育の質保証に資する実践的なリソースとして、国内外の教育関係者にとって有益な手引きとなることを期待している。
さらに、研究成果を現場に還元し、広く実装につなげるための取り組みとして、今後、全国の大学・高等教育機関の国際教育担当教職員を対象とした実践型ワークショップを開催する予定である。開催場所としては、本研究チームの多くの研究者が所属し、全国的な情報発信拠点としての機能をもつ東北大学を想定しており、完成版ルーブリックの導入方法、授業設計への応用などを参加者が実際に体験的に学ぶ機会としたい。こうした取り組みを通じて、開発したルーブリックが単なる研究成果にとどまらず、現場で活用され、教育実践と学術の橋渡しを果たすツールとして定着することを目指す。また、今後は海外の教育機関との連携も視野に入れ、日本発の国際共修評価指標としてグローバルに通用するモデルへと発展させ、国際的な評価基準との整合性を強化することで、日本の教育実践と世界標準を接続する基盤づくりにも貢献していきたい。

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Published: 2025-12-26  

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