2022 Fiscal Year Annual Research Report
Comparative History of the Relationship on the Interpenetration between Universities and Cities in Japan and France
Project/Area Number |
22H01023
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Joetsu University of Education |
Principal Investigator |
大前 敦巳 上越教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (50262481)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡山 茂 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (10308132)
田川 千尋 大阪大学, 国際共創大学院学位プログラム推進機構, 招へい研究員 (10599434)
白鳥 義彦 神戸大学, 人文学研究科, 教授 (20319213)
山崎 晶子 法政大学, その他部局等, 特別研究員 (20843866)
木方 十根 鹿児島大学, 理工学域工学系, 教授 (50273280)
隠岐 さや香 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 教授 (60536879)
上垣 豊 龍谷大学, 法学部, 教授 (80183747)
中村 征樹 大阪大学, 全学教育推進機構, 教授 (90361667)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
Keywords | 大学史 / 都市史 / 建築史 / 日仏比較 / 大学と都市の相互浸透性 |
Outline of Annual Research Achievements |
日仏の大学と都市の相互浸透性について、国内の研究分担者とフランス人研究協力者の間で、主にオンライン会議を通じて特に政策形成面に関する学際的な研究基盤を構築した。大学史、都市史、建築史、科学技術史、社会思想史、文学史、社会学、高等教育学などの観点から、7回にわたるオンライン会議でそれぞれの専門領域における問題提起と意見交換を行い、うち後半4回はフランス語または英語による国際研究発表とディスカッションを企てた。また、2名の研究分担者がフランスで渡航調査を行い、その成果を報告した。 研究業績においては、各人が所属する専門学会等で研究発表を行い、論文・翻訳等を執筆し、日仏の大学キャンパス建築、科学アカデミー、エリート養成、高大接続、コンピテンス政策、シチズンサイエンス、文学サークル、知識人の役割等、内容は多岐にわたるが、本科研課題に関わる内容を記述してもらうよう依頼し、科研費の成果として付記をしていただいた。 フランス人研究協力者に対しては、ギュスターヴ・エッフェル大学のロイック・ヴァドロルジュ教授に大学の都市史、パリ第1大学のエレオノール・マランツ准教授に大学建築史をテーマに講演会を開催する準備を進めたが、来日が2023年6月となり、また研究分担者の1人が病気による研究中断を余儀なくされたこともあり、その経費を翌年度に繰越申請して使用することにした。パリ第8大学のシャルル・スリエ准教授、ドミニック・メルリエ教授、元ルーアン大学のフレデリック・ネイラ氏とは、オンライン会議を通じて日仏の大学改革をめぐる政策課題について議論をした。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
日仏両国での国際的なオンライン会議を通じて、それぞれの専門的立場から大学と都市の相互浸透性に関する政策形成の歴史と比較を議論し、科研課題に関わる学際的な研究基盤とネットワークの構築を企てることができた。年度内にフランス人研究協力者の招聘をすることができなかったが、2023年6月の講演会開催に向けて入念な事前準備を行い、大学の都市史と建築史に関するフランスでの最新の研究動向を知ることができた。病気で研究を一時中断していた研究分担者も、その後無事にフランスで研究活動を再開することができた。
|
Strategy for Future Research Activity |
2023年6月にフランス人研究協力者を招聘する講演会を開催し、大学の都市史と建築史の観点から、都市との相互浸透性の中で大学が拡大発展してきた歴史を比較し、国際的な議論と対話を企てる。また、翌年度の研究計画を予定通り実施し、各専門分野を活かした学際的研究基盤のもとで、日仏の各都市で大学街やキャンパス等が建設された空間形成の比較を行う。フランス人研究協力者とのオンライン会議も引き続き定期的に実施し、フランス語または英語による国際研究発表を行い、研究成果の発信を企てる。
|
Research Products
(21 results)
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
[Book] 「専門家」とは誰か2022
Author(s)
村上, 陽一郎, 藤垣, 裕子, 隠岐, さや香, 佐藤, 卓己, 瀬川, 至朗, 神里, 達博, 佐伯, 順子, 小林, 傳司, 鈴木, 哲也
Total Pages
264
Publisher
晶文社
ISBN
9784794973351
-