2022 Fiscal Year Annual Research Report
Proposal for an educational planning support system to assist teachers of special education
Project/Area Number |
22H01035
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Prefectural University of Hiroshima |
Principal Investigator |
島谷 康司 県立広島大学, 保健福祉学部(三原キャンパス), 教授 (00433384)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 征孝 東京理科大学, 創域理工学部機械航空宇宙工学科, 助教 (10837470)
島 圭介 横浜国立大学, 大学院環境情報研究院, 准教授 (50649754)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 重度・重複障害 / 教育指導目標・計画 / 発達段階推定 / 教育指導内容モデル / 教育目標予測モデル |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、『重障児等の個々の教育的ニーズを的確に捉えられていない』という実践現場の深刻な声に対し、重障児等の的確な指導目標や教育支援・指導計画を立案するにはどのようにアプローチをすべきかという学術的問いを取り扱う。具体的には、各重障児等の観察結果をデータ化し、重障児等を評価できる評価項目で発達段階を推定する新たな方法を考案する。そして、発達の特徴量を抽出し、重障児等の的確な実態把握を目指す。そして、統計学的因子分析に基づいて自立活動や各教科の指導目標や教育計画モデルを確立する。さらに、成長過程の把握と次期の指導目標・教育計画を予測する系統的学習モデルを確立する。 研究は5年間で、①重障児等の活動を測定して特徴量を抽出し、発達段階を算出する。また②重障児等の限られた評価項目で発達段階を推定する新たな方法を考案し、③統計的因子分析にて指導目標・教育計画モデルを確立する。更に④深層学習に基づいて次期の指導目標等を予測するシステムを構築し、⑤指導目標等の立案サポートシステムの有効性と実用性を検証する。以上の手順で検証していく計画としている。 本年度は、深度カメラを用いて臥位状態の乳幼児を非接触にて、四肢・体幹のモーション計測・解析が可能となった。さらに、重度障害児に必要な発達項目の選定についても必要なデータを増やすことができた。しかし、自律神経活動計測について様々な既存の機器を試したものの、小児の非ウェアラブルあるいは非接触にて精度を確保できるものは存在しなかったため、新たに、ウェアラブル機器を用いた自律神経活動計測も試みたが、小児用の精度が担保されたものが見つかっていないため、今後の課題である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究計画では、構築したシステムを用いて実践現場で検証を開始し、発達段階のモデル構築を予定していた。しかし、障害児等のモーション計測・解析は可能になっているものの、既存のセンサーシート等を用いた自律神経活動では、「小児」のデータベースが無いため、目標としていた非接触・非ウェアラブルの計測には困難を極めている。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度以降は、まずは非接触にこだわらず、確実に自律神経活動を計測できる方法で研究を進めていく。そののちに、非接触計測への転換を図っていく予定とする。また、モーション計測および自律神経活動の計測が可能となった時点で実践現場で計測し、可能な限り早急に、児童の運動・自律神経活動の精度検証および児童の発達段階からモデル構築を行っていく。
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Research Products
(3 results)