2022 Fiscal Year Annual Research Report
A Study on Data-driven Learning Guidance and Parental Collaboration Methods for Developing Students' Self-regulated Learning Ability
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22H01040
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
堀田 龍也 東北大学, 情報科学研究科, 教授 (50247508)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 純 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (10310757)
佐藤 和紀 信州大学, 学術研究院教育学系, 准教授 (30802988)
三井 一希 山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (70880102)
山本 朋弘 中村学園大学, 教育学部, 教授 (40772843)
八木澤 史子 千葉大学, 教育学部, 助教 (70965342)
大久保 紀一朗 島根大学, 学術研究院教育学系, 准教授 (00965535)
中尾 教子 神奈川工科大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (80886739)
長濱 澄 東北大学, 情報科学研究科, 准教授 (50779270)
川田 拓 東北大学, 情報科学研究科, 特任助教 (10907455)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 自己調整学習 / データ駆動型教育 / 学習ログ / 情報サマライズ / 家庭連携 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,自己調整学習の能力が十分に成熟できていない初等中等教育段階の児童生徒に対して個別最適な教育を真に実現するために,①学習データを自己調整学習につながるリフレクションが促されるように児童生徒に情報提供することのみならず,②教員が学習者の学習状況を適切に把握し最適な個別の学習支援を行うことと,③保護者がこれらの対応について理解し学校に協力できるための情報共有を行うことが不可欠であると考え,データ駆動型教育の観点から,①:児童生徒に学習リフレクションを促す学習データ提供手法,②:教員に学習状況を適切に可視する学習データサマライズ手法,③:保護者に学習状況を適切に共有する学習データ連携手法の3つの柱を立てて研究を進めている。 1年次(2022年度)においては,1人1台の情報端末やクラウドの利活用の程度と児童生徒の情報活用能力の程度の把握,その関係の検討や,これに対する教師の手立て,教員研修等との関係について検討を行った。これに関わる研究発表および査読論文等を発表した。2年次(2023年度)については,ダッシュボードの指標や学習データサマライズ手法,保護者と学校の学習データ連携を促すための手法について検討を進める。そのためにこれまで通り広く各分担者による個別研究を進めるほか,学校現場の実状についてヒアリング等を繰り返し,何がボトルネックになっているかについての検討を重ねる。並行して,文部科学省や中央教育審議会等の教育政策の関係者とも連携し,研究成果の社会実装に向けた取り組みも行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1年次(2022年度)については,発達段階に対応づけた自己調整学習の能力育成の方法に関する理論のレビュー,先行研究の把握を行った。また,学習データのサマライズについて,先行するダッシュボードの事例等について調査を行った。さらに,家庭学習に情報端末を用いている事例についての整理を行った。以上,1年次で想定していた各論部分の調査についてはほぼ見通しがついている。
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Strategy for Future Research Activity |
2年次(2023年度)については,1年次(2022年度)の進捗を踏まえ,以下のように研究を進める予定である。 研究の柱①:児童生徒に学習リフレクションを促す学習データ提供手法においては,自己調整学習の能力育成の方法に関する理論の整理や発達段階との対応づけを進めている。特に,1人1台の情報端末の利活用の程度との関係や,児童生徒の情報活用能力の発達との関係について検討した。2年次については,学習リフレクションのためのダッシュボードの指標についてさらに検討を進める。 研究の柱②:教員に学習状況を適切に可視する学習データサマライズ手法においては,普段の学校生活で取得されるさまざまな学習情報や計画されたカリキュラムの進捗情報等の学習データの先行例を把握した。2年次は,これらを組み合わせる手法の検討,学習者集団の学習状況を教員に適切に可視化し学習支援を促すための学習データサマライズ手法,これらのデータと教師の授業中の意思決定や授業設計および再設計との関係について検討を進めていく。 研究の柱③:保護者に学習状況を適切に共有する学習データ連携手法においては,学校と家庭で流通している情報について検討した。また,端末持ち帰りによる家庭学習の事例等について整理した。2年次は,これらをデータ駆動にする仕組みの検討や,保護者と学校の学習データ連携を促すための手法について検討する。 それぞれの柱の研究を推進するために,データ駆動型教育が日本より進んでいる海外の学校を訪問し,実地調査を行う予定である。
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Research Products
(48 results)
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[Book] 情報端末持ち帰り2023
Author(s)
堀田 龍也、山本 朋弘、佐藤 和紀、三井 一希
Total Pages
128
Publisher
さくら社
ISBN
4908983658
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