2023 Fiscal Year Annual Research Report
重度重複障害児(者)等の認知・社会性の発達支援を志向した情報システムの構築と活用
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22H01042
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
小林 巌 東京学芸大学, 現職教員支援センター機構, 教授 (90305300)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 重度重複障害 / 発達支援 / 情報システム / 認知・社会性 / プロジェクションシステム / 視線入力 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、重度重複児(者)等を対象に、彼らの認知や社会性の発達を促進するため、 視線入力装置(アイトラッカー)を活用した学習支援システムを構築し、教育現場での適用を行い実証的に検討することを目的とする。今年度は、システム活用に関する検討、および教育プログラムの検討を中心に実施し、具体的には下記の内容について取り組みを行うことができた。研究成果については論文・学会発表により公表に努めてきており、一部の内容については令和6年度に開催の学会で発表予定である。 1)システム活用に関する検討 システム活用に関して、視覚認知評価および社会性の評価の双方の観点を踏まえた分析手法について検討を行った。また、近年海外で活用が進められてきているAR(拡張現実)を用いたプロジェクションシステムの活用を検討してきたが、今年度は壁に表示するタイプの新しい機材を導入し検討することができた。これらのプロジェクションシステムは本研究の主な対象者の利用を想定した外部入力機器による操作を可能としており、研究協力校での活用ではこのような操作についての確認も行うことができた。 2)教育プログラムの検討 視線入力に関しては、上記1)で述べた分析手法をもとにしたシステム導入のプログラムについて検討することができた。また、ARを用いたプロジェクションシステムの活用に関しては、特別支援教育に取り組んでいる学校教員を主な対象とした研修・セミナーを2回開催し、システムの紹介や活用法に関する情報交換やディスカッションを行うことができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
システム活用に関する検討、教育プログラムの検討のどちらも計画通り進んでいる。令和6年度には研究最終年度となるが、この準備も整っており、引き続き協力機関との連携に努めつつ研究を進めることにする。
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Strategy for Future Research Activity |
令和6年度は研究最終年度にあたることから、システムを活用した教育プログラムの検討を中心に進めていき、研究のまとめを行う。引き続き研究協力校との連携のもとに検討する。また、教育関係者等を対象として令和5年度に開始した研修・セミナーが好評であったため、令和6年度も開催し教育関係者との情報交換・ディスカッション等をさらに進めたい(2024年7月6日開催予定)。また、研究発表については国内の学会のみならず、国際会議での研究発表や海外での情報収集についても計画している。
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Remarks |
・以下の研修・講演企画を行い研究紹介等を行った。1)東京学芸大学現職教員研修「特別支援教育におけるICT活用講座」 2023年6月24日、2)東京学芸大学生活支援ネットフォーラム「特別支援教育とICT活用の最新動向」 2023年8月8日 ・令和5年度福島県立相馬支援学校学校公開にて研究の紹介が行われた(ポスター発表)。「ICTで広がる新たな学びの姿ーマジックカーペットの概要ー」 2023年12月8日
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Research Products
(8 results)