2022 Fiscal Year Annual Research Report
Developing an Evidence-Based Child Suicide Prevention System Using Large Prospective Cohort Data
Project/Area Number |
22H01087
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Meiji Gakuin University |
Principal Investigator |
足立 匡基 明治学院大学, 心理学部, 准教授 (50637329)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 芳雄 東北大学, スマート・エイジング学際重点研究センター, 講師 (70760891)
和久田 学 大阪大学, 大学院連合小児発達学研究科, 招へい教員 (20646210)
廣田 智也 弘前大学, 医学研究科, 客員研究員 (20832041)
西村 倫子 浜松医科大学, 子どものこころの発達研究センター, 特任講師 (30773791)
門田 麗 広島大学, 先進理工系科学研究科(工), 准教授 (60895473)
森 裕幸 帝京平成大学, 健康メディカル学部, 助教 (60848307)
三上 美咲 弘前大学, 保健学研究科, 助教 (30910426)
齊藤 卓弥 北海道大学, 大学病院, 特任教授 (20246961)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
|
Keywords | 子どもの自殺 / 前向きコホート研究 / 機械学習 / ネットワーク分析 / 自殺予防 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、2022年4月時点で小学6年から中学2年に所属している児童生徒4,000人(2013年から2015年に5歳児発達健診を受けた児)を対象として、2022年から2025年の間に学校調査(学校を介した質問紙調査)を年1回(毎年9月)継続し、幼児期から中学3年生までのデータセットを完成させることを目指す。2022年度は、そのための第1回目の調査を実施した。 4月から5月にかけて改めて調査項目の精査し、6月から7月にかけて調査用紙を含むアンケートに必要なすべてのフォームを整理、8月に印刷・配布を行った。9月にアンケートを実施・回収し、10月から11月にかけて集計作業を行った。12月には、アンケートのフィードバック作業を行った。1月から3月にかけて、これまでの蓄積してきたデータとの接続作業を行い完了する予定であったが、人材確保が予定通りいかず、予算の一部を繰り越し、2023年9月までかけ、この作業を完了した。 調査について、本人用尺度は、1) 抑うつ症状(自殺念慮・企図を含む)、2) 攻撃性、3)ソーシャルキャピタル、5)学校風土、6) QOL、7) インターネット依存を用いた。保護者用尺度は、1) 自閉症特性、2) 注意欠如多動症特性、3) 実行機能尺度を用いる。当該年度に得られた横断データについては、プレ解析として、各尺度間の相関分析、パス分析を行い、各要因の関連、影響の検証を行った。 上記と並行して、子どもの自殺や自殺予防対策に関する海外の文献レビュー・資料収集を進めるとともに、我が国における心理学的・教育学的・精神医学的重要課題を抽出した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
調査は計画通り進み、予定通りのサンプル数を確保できているため。データ接続について、想定より時間はかかったものの、既に完了の見込みは立っており、終了までのスパンで考えれば、大きな遅れとなっていないことから、概ね順調に進展しているものと判断した。
|
Strategy for Future Research Activity |
計画は順調に推移しているため、今後も予定通りに進める。データ全体では膨大となっているため、データ接続について当初想定していたよりも、時間を要する傾向は、今後も続いていくものと思われる。これについては、予算内で配分を工夫するなどして、コストをかけ時間を短縮していく方向性で対応していく。
|