2022 Fiscal Year Annual Research Report
Efficacy and mechanism of cognitive processing therapy for trauma related disorders
Project/Area Number |
22H01097
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | National Center of Neurology and Psychiatry |
Principal Investigator |
堀越 勝 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 認知行動療法センター, 特命部長 (60344850)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 正哉 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 認知行動療法センター, 部長 (20510382)
中島 聡美 武蔵野大学, 人間科学部, 教授 (20285753)
森田 展彰 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (10251068)
大江 美佐里 久留米大学, 大学共同利用機関等の部局等, 准教授 (40373138)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 認知処理療法 / 心的外傷後ストレス障害 / トラウマ / 認知行動療法 / ランダム化比較試験 / 心理教育マテリアル / 脳画像 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、心的外傷後ストレス障害(Posttraumatic Stress Disorder; PTSD)とその関連障害への治療とケアの向上と拡大を目標として、認知処理療法(Cognitive ProcessingTherapy; CPT)について3研究を行い、以下の5点を検討を進めた。 第一に、個人版の認知処理療法のランダム化比較試験は、2022年12月にLast Patient Outを達成し、その後、データ固定とブラインド下での解析を行い、Blinded Data Interpretationを実施した。第二に、CPTの治療機序に関して、既存の予備試験のデータや、大規模調査研究のデータを用いて解析を進めた。既存の予備試験については、2022年12月にJournal of Traumatic Stress誌に掲載され、翌年1月にプレスリリースを行った。既存の大規模調査研究のデータにおいては、自殺念慮に関連する要因を調査し、報告した。第三に、CPTの神経基盤と治療反応性を予測する神経マーカーの同定のための脳画像データの収集を継続した。これまでに、累計で88件の撮像を行った。第四に、CPTを導入するために必要なマテリアルの開発を進める。また、基盤研究(A)15H01979において実施した集団形式のCPTの前後比較試験のデータをまとめ、論文執筆を進めた。第四に、CPTの導入や心理教育マテリアルである『認知行動療法応援マンガ』の続編を作成した。第5に、CPTの社会実装を推進するために、関連する先行研究のレビューを行った。加えて、Duke UniversityのPatricia A. Resick博士や、University of CincinnatiのKate M. Chard博士らの指導のもと、米国におけCPTの訓練及びコンサルテーションの体制、認定制度等についての情報を得て、我が国での社会実装に有り方についての検討を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
臨床試験のLast Patient Outを達成し、データ固定と解析、Blinded Data Interpretationへと順調に進めることができた。関連する治療機序の解明に関する研究や、これまでの予備研究に関する論文化も進めることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度はプライマリアウトカム論文の執筆を進め、投稿へと進むことが最も重要な取り組みとなる。加えて、今後の社会実装に向けた計画や、臨床試験のデータを用いた二次解析に関しても進める。
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Research Products
(9 results)