2022 Fiscal Year Annual Research Report
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22H01110
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | National Institute of Information and Communications Technology |
Principal Investigator |
林 正道 国立研究開発法人情報通信研究機構, 未来ICT研究所脳情報通信融合研究センター, 研究員 (50746469)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 数量知覚 / 心理物理 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、数量知覚が特定の数への順応によって変容することを確かめるために、まず予備的な心理物理実験を行う予定であった。しかしながら、最近、数量の情報を視覚的なドットによって呈示する場合、ドットの色を順応刺激とテスト刺激で変化させると、陰性残効が顕著に減弱することが報告された(Grasso et al., 2022)。この結果が正しいとすれば、従来の白と黒のドットを半々ずつ呈示する刺激方法で得られた順応効果の実験の多くは、想定されているドットの「総数」ではなく、「半数」への順応効果を評価していた可能性があると考えた。そこでまず、従来の白黒のドットを用いた刺激呈示方法の妥当性を再評価する必要があると考え、一連の心理物理実験を行った。その結果、順応刺激とテスト刺激の間の輝度極性を反転させると、陰性残効の強度は(同一の輝度を用いた場合に比べて)有意に減弱するものの、なお有意な陰性残効が残ることが明らかとなった。また、順応刺激及びテスト刺激の直後にマスク刺激を挿入して網膜残像を抑制したり、テスト刺激の輝度極性を試行間でランダム化して輝度の予測性を抑えても、この結果はロバストであった。この成果は国際学術誌へ投稿するために、現在論文執筆中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
最新の知見により当初想定していた実験刺激の妥当性を再検証する必要が生じ、検証実験を行う時間が必要となったため。
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Strategy for Future Research Activity |
刺激の妥当性については検証を進めることができたため、この成果を念頭にfMRI実験および非侵襲脳刺激実験を実施するための準備を引き続き進める。
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