2022 Fiscal Year Annual Research Report
Reconstruction using high-statistics photon data in the era of X-ray spectroscopy
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22H01277
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Japan Aerospace EXploration Agency |
Principal Investigator |
前田 良知 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究所, 助教 (80342624)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森井 幹雄 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究所, 任期制職員 (90392810)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | X線天文学 |
Outline of Annual Research Achievements |
精密X線分光時代の高統計光子データを使った再構成により新分野を開拓するため、光学系のデザインおよび像再構成の2種類のソフトの開発を目指す。ソフト開発を担うワークステーションの導入が当研究の最初のステップになる。申請額から減額されたため、ワークステーションの再選定をおこなった。減額分を補うため、GPUおよびGPUを使用可能なソフトウエアの開発も組み合わせる試みの余地を残し、GPU ボードを内蔵した機種を選定した。9月に納品され、その後解析環境の整備、ソフト等の開発を開始している。 まず最初に、Morii et al. 2018 PASJ で論文化したアルゴリズムをワークステーションに実装した。更に、diffuseness を境界条件にしたアルゴリズムの開発を行っている。GPUのライブラリを用いたバージョンのソフトの製作も進めている。現在までに試した例では CPU に比べて処理速度を数倍速くできている。今後も改良を進める。 アルゴリズムの論文化を進め、2022年度3月までに開発した部分について、2022年度春季天文学会にて発表した(森井他)。また、大有効面積による高統計の Hitomi HXT のデータに適用を進め、こちらも来年度の論文化進めている。 また、上記のソフトウエアの開発に先立って、古典的なリチャードソンルーシー法の解析の枠組みも整備した。Hitomi HXT のデータに適用し、かに星雲の硬X線の像再構成を実現している。2022年6月のCOSPAR研究会にて学会発表している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
申請額から減額分をGPUおよびGPUを使用可能なソフトウエアの開発で補償し、当初の目的を超える処理速度を実現できる可能性が出てきた。
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Strategy for Future Research Activity |
ソフトの開発を継続する。 昨年度の進捗分について論文化を進める。
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