2023 Fiscal Year Annual Research Report
Studies on dynamics of lower tropospheric heat source over the Northeastern Indian subcontinent that drives the Asian summer monsoon onset
Project/Area Number |
22H01298
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
寺尾 徹 香川大学, 教育学部, 教授 (30303910)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山根 悠介 常葉大学, 教育学部, 准教授 (10467433)
木口 雅司 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 上席研究員 (30422918)
上米良 秀行 国立研究開発法人防災科学技術研究所, 水・土砂防災研究部門, 契約研究員 (50470125)
村田 文絵 高知大学, 教育研究部自然科学系理工学部門, 准教授 (60399326)
福島 あずさ 神戸学院大学, 人文学部, 准教授 (40634209)
林 泰一 京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 連携教授 (10111981)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 夏季アジアモンスーン / オンセット / 高湿潤静的エネルギー大気 / 陸面大気カップリング |
Outline of Annual Research Achievements |
統合観測プラットフォームの基盤となる自動気象観測装置を、予定通り2023年8-9月にかけてダッカ(Jahangirnagar University)、シレット(Sylhet Airport)、グワハチ(Indian Institute of Technology Guwahati)にインストールした。その後継続的にデータを取得している。2024年3月にそれぞれの動作確認をし、問題点の修正を行っている。ダッカ(University of Dhaka)とシレット(BMD Sylhet observatory)に、GPSレシーバーをインストールして継続的にデータを取得している。そのうえで、インド気象局(IMD)・バングラデシュ気象局(BMD)との協議に基づき、9月11日にダッカ及びシレット(BMD)とグワハチ(IMD)で同期した高層気象強化観測のテストを実施し、無事1日4回の観測データを入手した。陸面モデルについてはインド熱帯気象研究所の共同研究者と打ち合わせをして適切なモデルの選定を開始している。2024年度の高層気象強化観測に向けて必要な消耗品を購入し現地への配置を行った。レーダーデータについては入手可能なデータをもとにインド亜大陸北東部の降水観測の精度確認のための予備的解析を進めた。 一方、インド亜大陸北東部の国際共同研究の機運を高めるため、インド・バングラデシュの研究者との研究交流を強め、3月と9月にはNorth Eastern Hill University、Indian Institute Technology Guwahatiと連携したワークショップに複数の研究者が日本から参加した。また、ネパールで3月に行われた国際ワークショップ「気候変動下のジオ巨大災害に関する第1回ワークショップ」に参加するとともに、インド・バングラデシュから研究者を派遣して国際共同研究の強化を図った。この努力は3つの国際共著論文に結実した。下層の高湿潤静的エネルギー大気質量の動態に関する論文の出版準備を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2024年に予定している本番の高層気象強化観測に向けて、必要とされていた測器類のインストールや、データの取得に関するインド気象局・バングラデシュ気象局との協議、1日4回の高層気象強化観測が可能であるかどうかをテストするためのテスト観測の3点が、それぞれ順調に終了している。データ解析やモデリングに関しても、利用可能な範囲でまずそれらの精度検証や適切なモデルの選定などの作業を実施している。インド気象局との協議のなかで、GPS可降水量観測のためのデータ提供について予想を超える大きな進展もあった。 渡航時を利用した国際ワークショップの開催や参加も現地にて4回を数え、引き続き国際共著論文の出版がされるなどの成果がある。一方で、解析結果の論文化については持ち越しとなっている。 以上を総合し、現時点ではおおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
予定通り2024年5月に高層気象強化観測を実施する方向で進める。自動気象観測装置については渡航のたびにこまめに動作を引き続きチェックし、観測の安定的な継続に資する。これまでのところおおむね機器は正常に動作しているものの、グワハチの自動気象観測装置に時折データが取得できなくなる現象が確認されている。そのため、各地の現地研究者との協力関係を活かして発展させ、現地研究者等によるデータダウンロードを可能にする体制を構築することが重要である。 データの取得に関する合意に基づき具体的な協議を行って、2024年8月頃をめどに解析に用いるデータを研究者間で共有する態勢を整える。2024年9月頃よりデータを活用したモデル計算、データ解析を進める。客観解析を既存のデータを用いた解析論文を投稿し出版に結びつける。
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Research Products
(23 results)
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[Presentation] Spaceborne radar derived rainfall contrast between the valley and the plateau over the southern slope of the Meghalaya Plateau, India2023
Author(s)
Fumie Murata, Toru Terao, Yusuke Yamane, Azusa Fukushima, Masashi Kiguchi, Masahiro Tanoue, Hideyuki Kamimera, Hiambok J. Syiemlieh, Laitpharlang Cajee, Shamsuddin Ahmed, Sayeed Ahmed Choudhury, Prasanta Bhattacharya Abani Kumar Bhabagati
Organizer
4th International Conference on Meteorology and Climate Science
Int'l Joint Research
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