2022 Fiscal Year Annual Research Report
Active electrochemical micro sensing based on film robotics
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22H01502
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
佐々 文洋 九州大学, システム情報科学研究院, 准教授 (30722681)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | Kinetic Electronics / マイクロロボット / ソフトロボット / 生化学センサー / ウェアラブルセンサー |
Outline of Annual Research Achievements |
本計画では、能動的にサンプリングし、自己洗 自己メンテナンスを行うマイクロロボティック化学センサープローブ技術を構築する。これは軽量かつ微小なフィルムロボットにより、皮膚等のデリケートな人体器官上の微量な液体サンプルを必要最低限の量取得し分析を行うデバイスである。また同時に自己洗浄・メンテナンスプローブ交換などの高次な機能を行う次世代のウェアラブル生化学センシング技術の提案である。本計画では基盤技術開発、要素技術開発、応用実証について、各年度ごとに定めた目標を設定しこれを逐次達成することで本技術の概念実証 を行う。 本年度では各項目について、それぞれ[基盤技術開発]: プラズマ処理/プライマー処理によるアクチュエータポリマーフィルムの接合強度安定化技術の基礎検討。[要素技術開発]:電気化学センサーを形成した1自由度フィルムロボットを用いた生化学分析システムの基礎技術構築。[応用実証]: 多自由度センサプローブによる多点サンプリング機構の開発。を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
本計画における中心課題である動く電気化学センサの実証実験に成功した。また、このセンサの高度化、多点サンプリングを実現するための多自由度アクチュエータの開発にも成功している。 一方装置納入の問題で予算繰り越しを行い調達したプラズマクリーナーにより、基礎技術であるアクチュエータフィルムのプラズマ処理/プライマー処理による接合強度安定化技術の基礎検討を進めることができ、耐薬品性能を持つアクチュエータフィルム開発のための条件出しが大きく進んだ。これによりフォトリソグラフィーによるフィルムロボット加工への道筋が開けた。 これら進展より当初計画以上の研究の進展が得られた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後はこれまでに構築した動く電気化学センサーのさらなる機能高度化・多自由度化を進めるとともに、フォトリソグラフィーによる動く電子回路の微小化を進める。
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