2022 Fiscal Year Annual Research Report
Evalation of simultaneous vibration and noise in residential environment caused by road traffic and railway
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22H01571
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
松本 泰尚 埼玉大学, 理工学研究科, 教授 (90322023)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森原 崇 石川工業高等専門学校, 建築学科, 准教授 (10413767)
横島 潤紀 神奈川大学, 付置研究所, 客員教授 (30937264)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 環境振動・騒音 / 道路交通振動・騒音 / 鉄道振動・騒音 / 環境振動・騒音評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,道路交通や鉄道による環境振動と騒音を想定し,同時に発生する振動と騒音に対する人間の心理的反応の定量的評価に資する知見を得ること,およびその知見に基づき居住環境評価に与える振動と騒音の複合的な影響や振動と騒音の相対的な寄与度を評価できる方法を提案することを目的としている.そのために,実環境で測定した環境振動と騒音の記録を活用した振動・騒音心理実験を行い,環境振動・騒音同時曝露時の人間の心理的反応特性を解明するとともに,その適切な定量的評価方法について検討する. 2022年度は,研究実施計画に基づき,実環境における環境振動・騒音の測定(【課題1】)を実施するとともに,得られた測定結果を用いて振動・騒音心理実験(【課題2】)を行った. 【課題1】については,道路交通および鉄道による環境振動・騒音が生じている実際の居住環境を選定した上で,振動と騒音の同期測定を実施した.測定対象は,道路交通については都市内の平面および高架道路,また鉄道については平面軌道とした.それぞれの現場である程度代表的な特性を持つ振動・騒音を測定できるように数時間にわたる測定を実施した.得られた測定記録に対して周波数分析等を行い,課題2の心理実験において刺激として次年度以降に用いる記録の選定に活用した. 【課題2】については,当研究グループで過去に得ていた実環境での測定記録を用い,先行的な心理実験を実施した.この実験では,過去の同様の実験で課題となっていた,実験室での心理的反応と当研究グループの研究者の経験に基づいて想定する実環境での心理的反応との差異について検討するため,実験における実験参加者への教示方法,特に振動・騒音の発生頻度の想定が実験での心理的反応に与える影響について検討した.これにより,次年度以降の実験の実施方法の検討および実験結果の解釈に活用できる知見が得られた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究実施計画において2022年度実施する予定であった,【課題1】実環境における環境振動・騒音の測定および【課題2】得られた測定結果を用いた振動・騒音心理実験の2課題は,おおむね順調に進展した. 【課題1】については,得られた道路交通および鉄道による環境振動・騒音の測定データの分析結果に基づき,2023年度の課題2の実験に活用するデータを選定した. 【課題2】については,実験参加者の感染症罹患等により,計画していた実験の終了が2023年度の当初となる遅れが生じたものの,予定していた実験を終了することができた.
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Strategy for Future Research Activity |
今後3か年で以下の課題実施を計画している. 2023年度には,前年度に引き続き,【課題1】実環境での環境振動・騒音測定,【課題2】振動・騒音同時曝露に対する心理的反応の評価を実施し,それぞれのデータの蓄積を行う.前年度に【課題1】で得られたデータの一部は,【課題2】の心理実験に用いる.さらに,【課題3】振動・騒音同時曝露に対する心理的反応への影響因子の解明に関する検討を開始する.【課題2】の実験結果に基づき,心理的反応評価に影響を与える振動・騒音の物理的パラメータについて検討する. 2024年度は2023年度の3課題をそれぞれ継続する.【課題1】は2024年度で終了する予定であり,その結果は次年度にも予定している【課題2】の実験および【課題3】の検討に活用する. 2025年度は最終年度であり,【課題4】振動・騒音同時曝露に対する心理的反応評価法の提案を行う.【課題2】で蓄積してきた実験データおよびそのデータに基づく【課題3】の検討に基づき,振動と騒音の複合的影響や相対的寄与度を評価できる方法の構築を試みる.
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Research Products
(5 results)