2022 Fiscal Year Annual Research Report
Study on the redevelopment plan of street canyons for adaptation to high temperatures
Project/Area Number |
22H01651
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
竹林 英樹 神戸大学, 工学研究科, 准教授 (80304129)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橘高 康介 神戸大学, 工学研究科, 教室系技術職員 (90772640)
森山 正和 神戸大学, 工学研究科, 名誉教授 (70047405)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 適応策 / 街路空間 / 高温化 / 社会実装 / 熱環境 |
Outline of Annual Research Achievements |
神戸市内の幾つかの街区を対象として街路形態の特徴が街路空間内の日射受熱量分布,風環境に及ぼす影響を分析し,街路空間内の放射環境,風環境に注目して,高温化適応策の優先導入箇所を検討した.暑さを回避できる空間の情報を市民に提供することにより,日陰で信号待ちを行うなどの暑さ回避行動を誘導することを想定し,温熱環境指標の時空間分布を作成してその特徴を分析した.神戸市内の幾つかの街区を対象として高温化適応策を導入した場合の効果を比較し,適材適所の高温化適応策の導入戦略の指針を検討した.具体的には街路形態に応じた高温化適応策の導入効果を明らかにした.高温化適応策としては,神戸市と連携した社会実装において,車道散水,歩道散水,フラクタル日除け,ミスト噴霧(ベンチ,公園,歩道,バス停),水盤,散水,再帰反射フィルム,室外機水噴霧の実測調査を実施しており,既に提案している簡易評価方法を用いて,各技術の個別の評価を実施するとともに,シミュレーションによる相互比較に対応するパラメータの整備を進めた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
街路空間内の放射環境,風環境に注目して,高温化適応策の優先導入箇所が検討された.高温化適応策を導入した場合の効果が比較され,適材適所の高温化適応策の導入戦略の指針が検討された.神戸市と連携した社会実装において,車道散水,歩道散水,フラクタル日除け,ミスト噴霧,水盤,散水,再帰反射フィルム,室外機水噴霧の実測調査に基づいて,シミュレーションによる相互比較の検討が進められた.
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Strategy for Future Research Activity |
神戸市と連携した社会実装として,都心部の公園に導入された日除け,ミスト,水盤などの高温化適応策の導入効果を実測調査により明らかにするとともに,ドローンによる上空からの赤外線画像の測定を実施し,空間分布情報の把握とともに,市民への適切な情報提供による暑さ対策のための行動変容の可能性を検討する.また,ミストの適切な導入と運用に向けて気流分布のシミュレーションに基づくミスト噴霧効果の可視化を行う.
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