2022 Fiscal Year Annual Research Report
Methodology of spatial context description for sustainable linkage between cyber and physical space
Project/Area Number |
22H01658
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo City University |
Principal Investigator |
野城 智也 東京都市大学, 付置研究所, 学長 (30239743)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
Keywords | Cyber Physical System / IoT / 空間記述 / サステナビリティ / 建築空間 |
Outline of Annual Research Achievements |
加速度センサー、温湿度・二酸化炭素濃度などの室内気候にかかわるセンサーなど建築空間に設置された様々なセンサーのデータが、空間情報と紐つけられて、表示システムやIoTシステムに活用されている事例を、文献調査などをもとに収拾し、紐つけられた空間情報の粒度・内容によって、センサー・データのもつ意味がどのように相違するのかを分析した。並行して、今後、建築・都市空間で展開する人の生活・諸活動で開発・普及していくであろうCyber Physical Systemの事例のシナリオを描き、そこで想定される、用途に見あった空間情報の内容を整理した。 環境振動又は常時微動の帯域を感知できる加速度センサーを、固有振動数などの構造特性評価、及び、在室推定を目的として、実験対象となる建築空間に配置し、それぞれの目的に適う、センサー情報と、それに紐つけられた空間情報の内容の組み合わせを探索し、その組み合わせ情報のあり方について ①判読(machine-readable)性:特定用途に見あう粒度・内容の空間情報が読み込めるか、 ②分析可能(analyzable)性:センサーで収拾された建築空間の物理的状況データと空間情報との組み合わせから、特定用途のCyber Physical Systemに見あう状況の推定ができるのか という二つの観点から検討した。 ケーススタディ対象となる大学キャンパスについて、撮像により3次元点群データを作成するとともに、仮説的に設定された記述モデル用いて空間情報を作成した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ケーススタディ対象となる大学キャンパス内の建築の選定及び当該建築の関係者との合意形成が遅れたため、その点群データの撮像作業とモデル化が当初予定の2022年度中に完結せず、2023年度にずれこむことになってしまったため
|
Strategy for Future Research Activity |
本研究が目指しているのは、あるCPSで採取された、換気状況、在室状況、構造体の振動状況などにかかわるデータや推定内容が、他のCPSでも利活用できるようにするための知見を得ることである。この目的を達成するためには、異なる目的で構築されたCPS相互でのデータのやりとりを試行することが肝要である。そこで、こうした異種のCPS同士でのデータ連携に関する試行実験を実施することを優先し研究の推進を図りたい。
|