2022 Fiscal Year Annual Research Report
Comprehensive research on building sustainable "places of coexistence" and care relationships as the foundation for a care-centered society
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22H01668
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo Denki University |
Principal Investigator |
山田 あすか 東京電機大学, 未来科学部, 教授 (80434710)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小篠 隆生 北海道大学, 工学研究院, 准教授 (00250473)
西村 ユミ 東京都立大学, 人間健康科学研究科, 教授 (00257271)
松原 茂樹 大阪大学, 大学院工学研究科, 准教授 (10399248)
佐藤 栄治 宇都宮大学, 地域デザイン科学部, 准教授 (40453964)
加藤 悠介 金城学院大学, 生活環境学部, 教授 (80455138)
西野 達也 金沢大学, 地球社会基盤学系, 教授 (90403584)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 共在の場 / ケアと建築 / 共生型ケア / 利用実態調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,ケアと建築,都市の総合的検討によって【目的1】概念整理とビジョン提示:広義の公共の福祉とそのための拠点のあり方を「共在の場」の概念で再定義する。具体的な複合機能群の事例を整理し,共在の場のビジョンを共有するためのモデルパターンを提示する。この概念をもとに,【目的2】建築計画手法と制度の対応提言:「共在の場」の実現に際しての福祉/公共事業の担い手や拠点づくりの課題,特に現行の制度との齟齬やその解決方法を整理し,計画手法と提言をまとめる。また,こうした拠点を実空間/仮想空間を組み合わせてつくることで地域の持続可能性を高める視点から,【目的3】都市計画的手法と効果の整理:地理的条件や周辺状況においてこれらの拠点形成が必要ないし有効な条件を整理する。また,こうした拠点を軸にした地方辺縁部の居住や就労・支援の誘導の効果と方法を検討し,条件整理やフローの作成を行う。また,【目的4】情報発信と社会実装:こうした事例の収集とその情報発信,拠点形成・運営に関する実践活動を行う。この現実的な場面から目的へのフィードバックを行い,その精度を高める。 2022年度には,ケアを担う施設や,特に対象者属性を複数に想定する共生型のケア機能をもつ事例を中心に事例収集とモデル整理を進めた。同時に,具体的な調査対象を設定しての利用実態やニーズを調べる複数の調査を行い,ある地方自治体が主導する地域の居場所づくり事業での地理的条件・事業内容の組み合わせと利用実態の把握と分析,高齢者・障害者・こどもを対象とする共生型ケア施設における滞在実態からみた共在の場における建築的配慮点の確認,ケア拠点の立地適正化に関する調査研究,地域に分散的に作られるケア拠点の連携の実態についての調査などを行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初予定していた調査,分析をおおむね予定通りに進めている。また,2023年度に実施する大型調査の段取りを進めており,次年度以降の研究の進捗につながる基盤を形成している。さらに,日本学術会議の研究分科会との連携により発展的な調査研究につながる活動を開始しており,準備段階ではあるが研究成果の更なる展開に向けた研究協力体制や情報収集などを進めることができた。事例収集ならびにオープンデータベースは既存のシステムを活用して事例登録を進めているが,当初予定以上という水準ではないため,おおむね順調に進展していると判断する。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度には,引き続きⅠ:事例収集とモデル整理,Ⅱ:機能複合における制度的課題整理と「ケア」の包括的実践の効果測定,Ⅲ:建築と場のつくり方の検討と課題整理,を行い,資料収集とインタビュー,現地調査等により(一部)用途転用や機能複合時の「異種用途」の関係整理や共存の実態,現行制度との齟齬や既存建物の利活用で個別検討・調整が必要な点を明らかにする。また,観察調査を元に多様な主体の居合わせやゾーニング等の利用者視点での適切な滞在環境デザインを検討する。 また,研究グループ全員が参加する大規模調査として海外事例調査を予定しており,私的な資源を開くことで地域での共生の仕組みと関係の構築に貢献する「他世代の家 Mahrgenerationenhauser」などの調査準備を進めている。国内の調査では,障害者の地域共生を支える拠点とそのネットワークの調査,看護の視点からの地域継続居住の支援,機能複合化の実態調査,等の具体的課題にブレイクダウンしての取り組みを予定している。
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Research Products
(25 results)