2023 Fiscal Year Annual Research Report
バイオ医薬品の脳内デリバリーを高効率化する嗅粘膜集積性・透過性キャリアの開発
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22H01882
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
通阪 栄一 山口大学, 大学院創成科学研究科, 准教授 (40363543)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
Jiang Fei 山口大学, 大学院創成科学研究科, 准教授 (60734358)
小野 浩重 山陽小野田市立山口東京理科大学, 薬学部, 教授 (90368704)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | エマルション / 多孔性粒子 / 脳内デリバリー / バイオ医薬品 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度までに,粘液中で良好に乳化し,さらに微細エマルションを形成できる粉体製剤を調製した。そこで,この製剤により形成したエマルションの粘液層透過性に関して,乳化速度とエマルション径,そして表面特性がどのように影響するかをモデル粘液で評価し,製剤の最適化を行った。また,この一連の油滴デリバリーを効率的に行うために多孔質高分子粒子を油脂分解酵素リパーゼで調製し,そのデリバリーシステムも検討した。これにより,消化管で生じる油滴吸収を鼻粘膜でも再現でき,エマルション吸収促進に効果的であることを確認した。さらに,調製した微粒子製剤が,鼻腔噴霧デバイスで良好に噴霧できることも確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
自発乳化製剤を用いて粘液内での乳化及び薬物透過を促進できることが確認できたため。また,この粒子を用いた鼻腔内投与を評価し,デバイスを用いて良好に噴霧できることを確認し,噴霧した粒子が嗅粘膜へ付着することが評価できたため。
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Strategy for Future Research Activity |
ヒト鼻腔モデルを用いて噴霧製剤の分布特性を評価し,一方で,動物実験によるに内封薬物の粘膜吸収性を評価することで,鼻腔における薬物デリバリー全体の効率化を検討する。
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Research Products
(5 results)