2024 Fiscal Year Annual Research Report
酵素活性の網羅的解析(enzymomics)に基づく疾患診断基盤技術の開発
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23K23484
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| Allocation Type | Multi-year Fund |
| Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
小松 徹 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 准教授 (40599172)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水野 忠快 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 助教 (90736050)
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| Project Period (FY) |
2024-04-01 – 2025-03-31
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| Keywords | ケミカルバイオロジー / 創薬化学 |
| Outline of Annual Research Achievements |
当該年度において,自動合成を用いたプローブ合成,規格化された計測条件の設定,バイアスをかけずに1分子計測データを解析することができる解析系の構築,を確立し,安定してデータを蓄積していくことが可能な仕組みを整備することに成功した.1分子酵素活性計測系について新規に100種類以上のアッセイを構築し,膵臓がん,大腸がん,脳腫瘍,肝障害などに関係するバイオマーカー候補の発見に至った.代表的な成果について,J. Am. Chem. Soc. 誌,ACS Central Science 誌に論文発表をおこない,これ以外の成果についても順次論文化を進めている.また,当該年度中に新たな酵素活性計測用のプローブ設計法について2件の特許出願をおこなった. 特に肝障害においては,肝細胞障害,胆汁うっ滞という異なるメカニズムによって引き起こされる肝障害において,特定の分子種の活性パターンに着目することで,既存の肝障害マーカー(AST/ALT)では区別することができないこれらの肝障害を区別して検出することが可能であることを確かめ,臓器の状態を反映するマーカーの診断への有用性を強く示唆する結果が得られている. 研究期間を通じて1分子酵素活性データの蓄積をおこない,種々の疾患において大きな変化を示すマーカー候補の絞り込みをおこなうことに成功した.今後,更なる実験系の拡張により,本系を用いたタンパク質機能解析技術の更なる一般化が実現する.
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