2023 Fiscal Year Annual Research Report
Brain-gut interaction in exaggerated aggression induced by social isolation
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22H02660
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
高橋 阿貴 筑波大学, 人間系, 准教授 (30581764)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古瀬 民生 国立研究開発法人理化学研究所, バイオリソース研究センター, 上級研究員 (60392106)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 社会的隔離ストレス / 攻撃行動 / 腸内細菌叢 / 発達段階 / 雄マウス |
Outline of Annual Research Achievements |
幼少期や思春期の社会的孤立は、過剰な攻撃性(暴力)のリスク因子であり、適切な介入が求められている。動物モデルにおいても、社会的隔離ストレスが攻撃行動を過剰にすることが明らかとなっている。本研究は、雄マウスを用いて、社会的隔離ストレスが攻撃行動を過剰にする生物学的基盤としての腸内細菌叢の役割を明らかにするとともに、その脳腸相関メカニズムを探索するものである。 これまでの本研究の実験から、雄マウスを思春期から成体期まで社会的隔離飼育することにより攻撃行動が増加することが本研究室においても確認されている。そして、社会的隔離により腸内細菌叢にも変化が生じていることが示された。腸内細菌叢が攻撃行動に影響を与えるかを検討するために、成体期の腸内細菌叢の移植実験を行ったところ、雄マウスの攻撃行動が変化することが明らかとなった。攻撃行動が高い集団と低い集団の間で差異がみられた腸内細菌はいくつかに絞られてきており、またそれに伴い盲腸内代謝産物と血中代謝産物にも変化が生じていることが明らかとなってきた。これらの結果から、特定の腸内細菌が攻撃行動の個体差を生み出している可能性が示された。絞られてきた腸内細菌のうちいずれの細菌が攻撃行動に直接的な影響を与えているかを明らかにするためには、特定の腸内細菌の移植実験を行う必要がある。この実験を行うために現在、共同研究の手続きを進めており、次年度には実験を遂行する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
一連の腸内細菌叢の移植実験から、攻撃行動の個体差にかかわる可能性のある腸内細菌や代謝産物が絞られてきたことから、当初の予定通りに進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
1) 特定の腸内細菌の移植実験を行い、攻撃行動と代謝産物への影響を検討する 2)特定の発達段階における腸内細菌叢の変化が行動に影響を与える可能性を調べるために、思春期前期、思春期後期において腸内細菌叢の操作実験を行う 3)どのようなメカニズムで腸内細菌が行動に影響を与えるか、腸脳相関の仕組みを明らかにする
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