2022 Fiscal Year Annual Research Report
Spatiotemporal analysis of synaptic plasticity in memory consolidation
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22H02720
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
後藤 明弘 京都大学, 医学研究科, 助教 (10741332)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 長期記憶 / 前帯状皮質 / 内視顕微鏡 / FRET |
Outline of Annual Research Achievements |
前帯状皮質における長期記憶の細胞メカニズムを解明するため、同一個体の前帯状皮質において長期的に細胞活性とLTPを観察、制御が可能な光学技術の開発に取り組んだ。具体的には、細胞活性(Ca2+イメージング)とLTP(FRETイメージング)の観察、光遺伝学のための光照射を可能とする内視顕微鏡の組み立てに取り組んだ。ファイバー内視顕微鏡では、直径2ミクロン程度の光ファイバー数千本が束ねられたファイバーバンドルの一端を脳の各部位に挿入し、もう一端を共焦点顕微鏡でスキャンするため、複数の光学系を組むことが可能である。 今年度はCa2+イメージングを行うための内視顕微鏡システムのファイバーと光学系の基盤を確立した。またFRETイメージングあるいは光照射をCa2+イメージングと同時に行うための光学系のセットアップを行った。FRETイメージングを行うための新たなレーザー(445nm, 651nmレーザー)や制御基板の手配を行ったが、納品が来年度になるため、FRET用の光学系の組み立てなどのセットアップは来年度になる見込みである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度はカルシウムイメージングとFRETを同時に可能とする内視顕微鏡の開発を計画していた。FRETの光学系は来年度に構築する予定であるが、その他の光学系は本年度に確立できたのでおおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
来年度以降はFRET用の光学系の確立を行う。また完成した内視顕微鏡を実際に用いることで、前帯状皮質において長期記憶を担う細胞活性の同定を行っていく予定である。
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