2023 Fiscal Year Annual Research Report
細胞の極性を担う非中心体性微小管ネットワーク形成機構
Project/Area Number |
22H02795
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
仁田 亮 神戸大学, 医学研究科, 教授 (40345038)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | CAMSAP2 / 非中心体性微小管 / クライオ電子顕微鏡 |
Outline of Annual Research Achievements |
消化管上皮細胞、神経細胞、心筋細胞など、高度な極性を持つ細胞の形態形成に重要な非中心体性微小管ネットワークがどのように形成されるかを解明するため、非中心体性微小管のマイナス端に結合することが報告されているCAMSAP2の機能・構造解析を行っている。 微小管ネットワーク形成過程を高速動画として捉えるため原子間力顕微鏡による解析を、また原子分解能構造として捉えるためにクライオ電子顕微鏡単粒子解析法を用いた解析を行い、順調にデータを取得した。現在、論文執筆へ向けた準備中である。 CAMSAPによる微小管ネットワーク形成過程を可視化すべく、クライオ電子線トモグラフィー法の整備をHeLa細胞やiPS心筋細胞などを用いて進めている。どちらについても、GFP-CAMSAP2を内因性CAMSAP2の遺伝子座にノックインし、安定発現系を構築している。 また、Cryo電子線トモグラフィーの向けた準備も継続して進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
原子間力顕微鏡による動態解析およびクライオ電子顕微鏡による構造解析において、順調にデータを取得することができ、論文執筆中である。また、トモグラフィーの準備も順調である。
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Strategy for Future Research Activity |
原子間力顕微鏡による動態解析とクライオ電子顕微鏡による構造解析の論文をまとめ投稿する。 また並行して、HeLaおよびiPS心筋細胞のクライオ電子線トモグラフィーの準備進める。
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