2022 Fiscal Year Annual Research Report
Identification of novel granulocyte/monocyte progenitors and elucidation of myeloid cell developmental pathway
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22H02855
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kanazawa Medical University |
Principal Investigator |
小内 伸幸 金沢医科大学, 医学部, 教授 (50323605)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 血液前駆細胞 / 顆粒球 / 単球 / 細胞分化 |
Outline of Annual Research Achievements |
マウス多能性前駆細胞(multipotent progenitors: MPPs)中にCタイプレクチンであるCLEC12Aを発現する新規細胞群を同定した。そこで、マウス骨髄から系列細胞マーカー陰性分画を粗精製し12種類の細胞表面マーカー抗体を用いて多重染色を行い、viSNE解析を行ったところ、CLEC12A+CD135-細胞が新規細胞分画として同定された。このCLEC12A+CD135-細胞をセルソーターによって純化し、骨髄球-赤血球系細胞への分化能力を検討するためにin vitroコロニー形成実験を行なった。この結果、CLEC12A+CD135-細胞は顆粒球、単球及び顆粒球/単球のコロニーを形成し、赤血球系細胞のコロニーは形成しなかった。また、同細胞をM-CSF存在下で培養するとマクロファージへと効率良く分化した。さらに、マウスストローマ細胞との共培養系を用いてリンパ球への分化能を検討したがT細胞及びB細胞への分化能は検出されなかった。次にin vivoにおける分化能を検討するため、CAG-EGFP Tgマウスの骨髄から2x104個のCLEC12A+CD135-細胞を純化し、B6・SJLマウスに移植した。移植後、継時的に末梢血を採血しCLEC12A+CD135-細胞由来の娘細胞の表現型を解析した。この結果、in vitroの実験結果と同様にCLEC12A+CD135-細胞は顆粒球と単球のみに分化した。これらのin vitro及びin vivoにおける分化能の解析結果から、CLEC12A+CD135-細胞は新規顆粒球/単球前駆細胞であると結論づけた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画通りに研究は進み、in vitro及びin vivoにおける分化能を評価する実験からCLEC12A+CD135-細胞が新規顆粒球/単球前駆細胞であると証明できた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、新規顆粒球/単球前駆細胞が自然造血において顆粒球と単球分化維持にどれほど重要か、貢献しているかを明らかにするために細胞運命追跡システムを構築する。
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Research Products
(4 results)