2022 Fiscal Year Annual Research Report
我が国のラドンによる肺がんリスク潜在地域マッピングのための評価手法の高度化
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22H03010
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
細田 正洋 弘前大学, 保健学研究科, 教授 (30457832)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
床次 眞司 弘前大学, 被ばく医療総合研究所, 教授 (80247254)
赤田 尚史 弘前大学, 被ばく医療総合研究所, 教授 (10715478)
田副 博文 弘前大学, 被ばく医療総合研究所, 准教授 (60447381)
大森 康孝 弘前大学, 被ばく医療総合研究所, 准教授 (70637602)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 土壌 / ラドン-222 / 散逸係数 / 赤色褐色土 / 花崗岩風化土壌 / 実効拡散係数 |
Outline of Annual Research Achievements |
土壌中のラドン散逸係数の評価では、初年度に採取した赤色褐色土と花崗岩風化土壌を用いて、循環法とグラブサンプリング法による測定値の不確かさについて検討した。その結果、一般に使用されている循環法では実験系内で生じるリーク係数のばらつきが大きく、それが散逸係数評価の不確かさが大きくなる要因であることが明らかとなった。 土壌中のラドン実効拡散係数の評価は当初の予定と比べて遅れが生じたものの実験系の構築が完了し、最終的には実験の精度を担保するだけの良好なリーク試験の結果を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
初年度にラドンの実効拡散係数の評価において使用する測定器の故障が繰り返し起こり実験系の構築に時間を要した。測定器の修理が完了した後から実験系の構築を行い基礎データを取得しているため、以降は当初の予定より4ヶ月程度の遅れが生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
ラドン散逸係数の評価では、実験に興じる土壌試料の厚さの最適な測定条件について検討する。乾燥状態と湿潤状態について同様の室内実験を行う必要がある。その後、決定した実験系において我が国の代表的な土壌試料を用いて土壌水分量と温度の変化に着目した実験を繰り返し、ラドン散逸係数のこれらの因子に着目した実験式を開発する。 ラドン実効拡散系数の評価では遅れが生じているが、構築した実験系を用いて空気中のラドン実効拡散係数の評価を行う。その後、拡散カラムへの土壌試料の詰め方を検討した後、我が国の代表的な土壌試料を用いて土壌水分量の変化に着目した実験を繰り返し実験式を開発する。 さらに、継続して土壌サンプリングやラドン散逸率等のフィールド調査を継続する。
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Research Products
(2 results)