2023 Fiscal Year Annual Research Report
虚血組織に血管新生を誘導する経静脈投与が可能なエクソソーム血管再生療法の開発
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22H03158
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
濱野 公一 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (60263787)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 亮 山口大学, 大学院医学系研究科, 助教 (10570319)
上野 耕司 山口大学, 医学部附属病院, 助教 (30736070)
藏澄 宏之 山口大学, 大学院医学系研究科, 助教 (50645116)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 再生医療 / エクソソーム / 血管新生 |
Outline of Annual Research Achievements |
歯髄幹細胞が分泌するエクソソームの血管新生能を確認するために、BALB/c下肢虚血マウスモデルに対して、歯髄幹細胞が分泌するエクソソームを大腿部に投与し、経時的にドップラーで血流を確認したところ、コントロール群と比べて、エクソソーム投与郡では、血流が改善する結果が得られた。 エクソソームによる血管新生は、エクソソームに内包されているmicroRNAが関与しているという報告から、歯髄幹細胞が分泌するエクソソームには、血管新生に関与するmicroRNAが内包されていると考え、そのmicroRNAを探索する解析を実施した。歯髄幹細胞を低酸素培養することで、歯髄幹細胞が血管新生に対応する変化を示すかを確認するために、歯髄幹細胞を通常の酸素濃度での培養と、低酸素培養による比較を行い、その時に、歯髄幹細胞が分泌するエクソソームに内包されているVEGFの量をELISAで解析すると、低酸素培養した歯髄幹細胞が分泌するエクソソームには、通常の酸素濃度で培養した時と比べて、VEGFの量が増加している結果を得た。 先ずは、歯髄幹細胞を通常酸素濃度および低酸素で培養後、培養液からエクソソームを単離し、そのエクソソームに内包されているmicroRNAを抽出し、microRNAアレイ解析を実施することで、低酸素培養でエクソソームでの内包量が上がるmicroRNAを13個特定することが出来た。次に、それらのmicroRNAを内包したエクソソームをヒト大動脈内皮細胞に添加培養し、細胞増殖能を解析することで、細胞増殖を促す4個のmicroRNAを見出した。更に、BALB/c下肢虚血マウスモデルに対して、4個のmicroRNAを個々に内包したエクソソームをを大腿部に投与し、経時的にドップラーで血流を確認することで、最も、血流改善効果を示す1つのmicroRNAを特定することが出来た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
独自のスクリーニング実験から、血流改善効果を示すmicroRNAを見出すことが出来たため。
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Strategy for Future Research Activity |
今回、見出した血管新生能を持つmicroRNAの機能解析を実施する。
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