2022 Fiscal Year Annual Research Report
神経を中心としたがん微小環境ネットワークの解明から拓く新規治療法の開発
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22H03237
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
高橋 秀聡 横浜市立大学, 附属病院, 助教 (50727196)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐野 大佑 横浜市立大学, 医学部, 准教授 (10620990)
折舘 伸彦 横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (90312355)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 腫瘍神経学 / 頭頸部癌 / がん微小環境 |
Outline of Annual Research Achievements |
がん関連神経ががん微小環境においてがん細胞,免疫細胞,血管内皮細胞とどのようなネットワークを形成しているのか検証することを目的に研究を進めた。 頭頸部癌においては,舌部分切除術後の検体を用いて,組織中の神経(感覚神経・交感神経・副交感神経)の分布と密度が頸部リンパ節転移や予後にどのように影響するかを検証する研究を遂行している。また,唾液腺癌における自律神経密度と予後を明らかにした研究成果を得た(投稿中)。さらに,胆管癌においても自律神経密度と予後との関連を研究している(投稿準備中)。これらの成果を日本頭頸部癌学会,日本口腔・咽頭科学会,日本頭頸部外科学会で発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
がん微小環境における自律神経密度と予後との関連を様々な癌種で明らかにしているが,その分子生物学的なメカニズムについては,各癌のモデルの形成が困難であることから遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
がん組織中の自律神経がどのように誘導されてくるのか,由来神経は何なのか,誘導された自律神経ががん細胞や免疫細胞,血管内皮細胞とどのような相互作用を起こしているかについての分子生物学的なメカニズムの解明を行う。
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[Presentation] ヒトHER2陽性唾液腺導管癌由来オルガノイドによるin vitro/in vivoでの薬効評価2022
Author(s)
青山 準, 野島 雄介, 相澤 圭洋, 高田 顕太郎, 鬼島 菜摘, 平井 友梨, 波多野 孝, 高橋 秀聡, 佐野 大佑, 藤井 誠志, 折舘 伸彦
Organizer
第81回 日本癌学会学術総会
Int'l Joint Research
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[Presentation] 唾液腺導管癌における自律神経(交感神経・副交感神経)の臨床・分子病理学的意義2022
Author(s)
梶原 真奈美, 高橋 秀聡, 川北 大介, 平井 秀明, 内海 由貴, 浦野 誠, 中黒 匡人, 佐藤 由紀子, 塚原 清彰, 加納 里志, 大上 研二, 小澤 宏之, 富樫 孝文, 岡田 拓朗, 多田 雄一郎, 長尾 俊孝
Organizer
第 66 回 日本唾液腺学会学術集会