2023 Fiscal Year Annual Research Report
Interactive assistance via eHealth for small and medium-sized enterprises' employer and health care manager teams on tobacco control
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22H03326
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | National Cancer Center Japan |
Principal Investigator |
島津 太一 国立研究開発法人国立がん研究センター, がん対策研究所, 室長 (00466202)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
齋藤 順子 国立研究開発法人国立がん研究センター, がん対策研究所, 研究員 (30782354)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 職域 / 実装研究 / 喫煙対策 / 実装科学 / 禁煙支援 / クラスターランダム化比較試験 |
Outline of Annual Research Achievements |
【研究1】介入の効果検証 介入開始6か月後調査のデータクリーニング、解析計画書の作成、主要評価項目の解析を完了した。解析結果は、American Society of Clinical Oncology(ASCO)が開催する、2024 ASCO Annual Meetingのポスター発表に採択され、発表予定である。研究プロトコールは、実装科学の専門誌で報告を行った(Saito J, et al. Implement Sci Commun. 2023;4(1):61. PMID: 37287041.)。 倫理的観点から、介入終了後に対照群にも介入群と同様の介入を提供することとしており、2023年度は引き続き、対照群事業所に対する介入の提供を行った。その際にはその後の実装を見据え、9事業所において研究チームと対象事業所が加入する全国健康保険協会都道府県支部(協会けんぽ支部)の保健師がチームを組んで一緒に介入を提供した。また、介入を地域に広く拡大するための情報収集を行った。
【研究2】混合研究法によるメカニズム解明 Weinerらの職場での健康増進介入実装のフレームワークを用いて、媒介要因(対策と価値観の適合性、実装風土、実装アウトカムなど)が介入により高まり、健康行動アウトカムにつながったかを混合研究法により検証する。2023年度はこれまでに収集した事業主、健康管理担当者、従業員への介入開始6か月後インタビューのクリーニングおよび分析を行うとともに、健康管理担当者への介入開始12か月後インタビューを順次実施した。また、介入開始12か月後インタビューデータや事業所が記入するアクションメモ(介入中記録)、また後介入を実施した協会けんぽ支部保健師が毎回の面談終了時の適応(adaptation)の内容について記録する適応内容記録シートのクリーニングもあわせて実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
介入の主要評価項目の解析までは行えたため。
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Strategy for Future Research Activity |
【研究1】介入の効果検証 介入開始12か月後調査結果の解析、医療経済評価を実施する。
【研究2】混合研究法によるメカニズム解明 これまでに収集した事業主、健康管理担当者、従業員への介入開始6か月後インタビュー、健康管理担当者への介入開始12か月後インタビューデータや介入記録の分析を行い、介入が健康行動アウトカムにつながるメカニズムを混合研究法により検討する。また、介入終了後に実施した対照群への後介入で協会けんぽ支部保健師が記録した適応内容記録シートの結果および協会けんぽ支部保健師らとの討議をもとに、介入の中心的要素を同定し、介入を地域に広く拡大するための実装モデルを提案するための実施可能性試験を行う。
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