2022 Fiscal Year Annual Research Report
農薬の累積的曝露評価方法の開発とリスクベースのバイオモニタリング参照値算出の試み
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22H03333
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
伊藤 由起 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 准教授 (80452192)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 農薬 |
Outline of Annual Research Achievements |
農薬類(殺虫剤、除草剤、殺菌剤等の総称) は我々の生活に不可欠な汎用化学物質である。残留農薬としての推定摂取量は幼児において大人に比べて多いことが想定されているが、生体試料を用いたバイオモニタリングによる曝露量の報告は世界的にも殆どない。申請者らは、幼児の殺虫剤曝露量を測定した経験を活かし、同じ曝露経路が想定される農薬類全体の累積的な曝露評価を行い、リスクベースの参照値算出の足掛かりにする。 幼児の尿中で検出される農薬代謝物の全体像をするため、 ①農薬代謝物の網羅的分析を可能にするライブラリの作成を進め、 ②疫学調査を継続し、発達や肥満などに関するデータ取得を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ライブラリ作成のために必要な動物実験を全て終え、データ解析に入っているため。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度に引き続き、ライブラリ作成のためのデータ解析と疫学調査におけるデータ収集を継続する。
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