2022 Fiscal Year Annual Research Report
Elucidation of the pathogenic mechanism of lifestyle-related diseases by transomics analysis with a focus on the proteome
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22H03350
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
中杤 昌弘 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 准教授 (10559983)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
市原 佐保子 自治医科大学, 医学部, 教授 (20378326)
木下 文恵 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院講師 (40775855)
山本 健 久留米大学, 医学部, 教授 (60274528)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | プロテオーム / 生活習慣病 / バイオインフォマティクス / SNP / エピゲノム |
Outline of Annual Research Achievements |
タンパク質は生命活動の中で重要かつ多種多様な機能・役割を担っている。これまでに生活習慣病の予知・予防マーカーとなるタンパク質が何種類も同定されてきた。またタンパク質は複雑な制御機構で制御されており、どのような要因でタンパク質が変動し疾患発症へ至るのか、どのようにタンパク質を制御すれば発症リスクを低減できるかは明らかになっていない。本研究では、地域住民を対象に血中プロテオーム情報を取得し、生活習慣病に関わる新規タンパク質の同定を行う。 本予算から、我々が保有する地域住民検体の血液サンプルからプロテオームデータの取得を開始し、最終的に108例のプロテオームデータベース構築が完了した。今後さらなるデータ取得の可否を検討するため、既報で関連が報告されているレジスチンタンパク質と近隣のSNP rs3219175やrs34861192で関連解析を実施した。その結果、既報の通りSNPとタンパク質間で有意な関連が確認できた (P<0.01)。rs3219175, rs34861192の内、前者はSNPアレイによりタイピングされたSNP, 後者はimputationによって得られたSNPだが、どちらも有意な関連を示した。また、生活習慣病との関連が報告されていたタンパク質Xについて、近隣のSNPとの関連を評価した。その結果、タンパク質XとSNP間で有意な関連が確認できた(P<0.01)。以上の結果から、今回のプロテオームのデータが問題なく取得できており、またこれまで報告されていなかった結果をもたらすことが期待でき、さらにプロテオームデータを追加測定する意義があることを確認できた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の計画よりもプロテオームデータ取得のための予備検討に時間を要したため、研究がやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
繰越した年度のうちにプロテオームデータの取得が問題なく開始できた。今後はデータの追加と統計解析に注力し、成果を着実に得ていく方針である。
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