2022 Fiscal Year Annual Research Report
Establishing a scientific basis for the development of 24-hour physical activity, sedentary behavior, and sleep guidelines for older adults
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22H03364
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo Metropolitan Geriatric Hospital and Institute of Gerontology |
Principal Investigator |
笹井 浩行 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究副部長 (60733681)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡 浩一朗 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 教授 (00318817)
井上 茂 東京医科大学, 医学部, 主任教授 (00349466)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 身体活動 / 座位行動 / 睡眠 / ウェアラブルデバイス / フレイル / 認知機能低下 |
Outline of Annual Research Achievements |
身体活動を高く保ち、座位行動(座りすぎ)を少なく抑え、過不足ない睡眠をとることは各々が独立して健康長寿の実現に有益とされる。しかし、何人も1日は24時間に固定されており、ある行動を増やすと他の行動を減らさざるを得ないトレードオフの関係にある。2020年末に公開された国際的な行動ガイドラインでは、それらのバランスに関する推奨に踏み込んでおり、身体活動や座位行動のみならず、睡眠を含めた24時間の過ごし方を推奨する新しい時代に突入したと言える。しかし、活動・座位・睡眠の24時間のバランスと高齢期に特に重要な要介護、認知機能低下、フレイルなどとの関係について、客観的な評価を用いた研究や縦断研究が世界的に明らかに不足している。 そこで本研究では、24時間行動すべてを客観的に測定した高齢者コホートを構築し、24時間身体活動・座位行動・睡眠ガイドラインの科学的基盤を構築すべく総合的エビデンスを創出する。具体的には(1)客観的に評価した活動、座位、睡眠のバランスに関する横断および縦断的記述、(2)活動、座位、睡眠のバランスと高齢期に特に重要なアウトカムとの関連解明、(3)活動、座位、睡眠のバランスの関連要因および予測要因の解明を目指す。 2022年度は、板橋区在住の高齢者約870名に高齢者健診を実施し、認知機能やフレイル等の高齢期に重要なアウトカムに加え、ウェアラブルデバイスを配布し、少なくとも3ヵ月以上のデータを収集した。現在、膨大なデータの解析に関する方向性を検討中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初想定のとおり、初年度はベースライン調査として高齢者健診を実施し、大規模データを収集できた。そのため、「おおむね順調に進展している」と判定した。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、初年度に得たデータの解析、学会発表、論文化を進めるとともに、追跡調査の準備を進める。
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[Presentation] 都市在住高齢者におけるスマートウォッチへの関心に関連する要因の性差:板橋健康長寿縦断研究2023
Author(s)
出口直樹, 小島成実, 大須賀洋祐, 本川佳子, 岩崎正則, 稲垣宏樹, 宮前史子, 岡村毅, 平野浩彦, 粟田主一, 笹井浩行
Organizer
第24回日本健康支援学会年次学術大会
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