2023 Fiscal Year Annual Research Report
Perioperative Oral Care in Head and Neck Cancer Patients for Prevention of Infection
Project/Area Number |
22H03389
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
藤田 君支 九州大学, 医学研究院, 教授 (80315209)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藥師寺 佳菜子 九州大学, 医学研究院, 助教 (40880894)
田中 さとみ 九州大学, 医学研究院, 助教 (50909299)
牧本 清子 大阪大学, 大学院医学系研究科, 名誉教授 (80262559)
東藤 貢 九州大学, 応用力学研究所, 准教授 (80274538)
酒井 久美子 九州大学, 医学研究院, 助教 (90778656)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 術後肺炎 / SSI / 周術期口腔ケア / 頭頚部がん / 口腔アセスメント |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は1)周術期口腔ケアについてのシステマティックレビュー(SR)と、2)頭頸部がんの術後特性に応じた口腔アセスメントシートを作成し、有効性を評価した。 1)SRでは、がん患者の周術期口腔ケアに利用可能な研究の要約をすることを目的とした。文献検索にはMEDLINE、CINAHL、Cochraneなどのデータベースを用いた。適格基準は全身麻酔下で手術を受けた成人患者に対する口腔ケアで、術後肺炎の発生率を評価した研究とした。15件の観察研究が分析対象となり、口腔ケアを実施しているのは、歯科専門職、看護師であったが、看護師による口腔ケアの時期や内容について区別して記載されてなかった。内容は専門的口腔内清掃と歯科治療が最も多く、次いで口腔衛生指導であり、そのほとんどが複数を組み合わせて実施されていた。多くの研究で術前と術後に実施されたが、口腔ケアの回数は記載されていなかった。質評価NOSの総点数は、moderateが7件と最も多く、highは3件で、比較可能性が低かった。対照群のある13件のメタ分析の結果、周術期口腔ケアは術後肺炎の発生を抑制し (RR, 0.55; 95%CI, 0.46-0.66; p<0.001)、統計的異質性は低いことが示された。 2)頭頸部がん患者の術後特性に応じた急性期口腔ケアのアセスメントシートを作成し、その妥当性を検討した。臨床看護師5名を含む専門家委員会で、上記のSRから抽出した項目をもとにアセスメントシート原案を作成した。口腔ケアの観察項目として、歯の汚れ・プラークの有無、歯肉・粘膜の性状(発赤、出血など)、創部と歯の接触、むせ、閉口障害/開口障害(浮腫)、疼痛を特定した。頭頸部がん術後患者14名にプレテストした結果、異常の程度を把握する客観的基準が不明確であったため、最終案では具体的な例示を増やし、評価者間の信頼性を高めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
周術期口腔ケアのシステマティックレビューをもとに作成した口腔アセスメントシートを作成し、頭頸部がん患者の前向き調査で妥当性を評価したが、概ね適切であった。今年度 の研究において、頭頸部がん患者の前向き観察研究でアセスメント方法を決めることができたため、計画は順調に進めることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度の研究で作成した頭頸部がん術後口腔ケアアセスメントシートを使用して、現在の前向き観察研究を実施中である。今後は、調査中の対象者を対照群とした看護師主導による急性期口腔ケアの介入研究を予定通り計画している。
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Research Products
(9 results)