2022 Fiscal Year Annual Research Report
慢性呼吸器疾患患者における息切れマネジメント力を高める看護ケアの構築
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22H03392
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
森 菊子 兵庫県立大学, 看護学部, 教授 (70326312)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河田 照絵 日本赤十字看護大学, 看護学部, 准教授 (40438263)
毛利 貴子 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (90438218)
上原 喜美子 新潟青陵大学, 看護学部, 教授 (40805298)
森本 美智子 岡山大学, 保健学域, 教授 (50335593)
池田 由紀 岐阜協立大学, 看護学部, 教授 (80290196)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 息切れ / 症状マネジメント / 慢性呼吸器疾患 |
Outline of Annual Research Achievements |
慢性呼吸器疾患患者が体験する息切れに対し、呼吸リハビリテーションが推進されているが、息切れの緩和に役立っていると感じている患者は少なく、息切れ支援に関する看護の質を高めていくことが重要である。そこで、先行研究において息切れマネジメント支援プログラムを作成し、そのプログラムを使用した看護師の息切れマネジメント支援に関する実行頻度、自信度などを評価した。教育を受けた群で息切れマネジメント支援に対する自信が高まったが、プログラムの内容についての課題が残った。本研究では、先行研究での課題から①息切れマネジメント支援プログラムを精錬し、②精錬したプログラムで教育を受けた看護師が、慢性呼吸器疾患患者への息切れマネジメント支援を行い、患者への効果について検討する。①②の検討を重ね、息切れ支援のための看護ケアの構築を行うことを目的としている。 2022年度は、息切れマネジメント支援プログラムの精錬を行った。先行研究において実施した調査結果に基づき、患者の状況に合わせた息切れの知識提供、息切れの体験やマネジメント方法を聴くための技術、息切れの評価方法の知識、アセスメントの仕方と患者の生活にあった実践に関する内容の精錬が必要であるという課題を明確化した。 この課題に基づき、2回のプログラムを3回に変更するとともに、少人数グループによる演習の充実を図った。また、教育教材として、教育用冊子の精錬、息切れの体験や方略を聴くという技術を習得するための動画の作成を行った。何度も講義や息切れの体験を聴く動画を視聴できるようにホームページの作成についても検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2022年度は、息切れマネジメント支援プログラムの精錬を行い、看護師への教育的介入の内容を検討するとともに、息切れマネジメントプログラムを実施するにあたっての教材の開発を行うことを目標とした。新型コロナ感染症の影響により、教育教材の検討に関する会議が影響を受けたが、2023年度への延長により、予定より2ヶ月遅れたが動画も完成したため、おおむね順調に進展していると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は、精錬した慢性呼吸器疾患患者の息切れマネジメント支援プログラムを看護師を対象として実施する。研究計画書を作成し、研究倫理審査を受審後、プログラム評価を実施する。また、オンラインでの教育プログラム提供のためのホームページの作成、教育用冊子の印刷を行う。
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